処方薬
サデルガカプセル100mg
先発
サデルガカプセル100mgの基本情報
サデルガカプセル100mgの概要
商品名 | サデルガカプセル100mg |
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一般名 | エリグルスタット酒石酸塩カプセル |
薬価・規格 | 78350.5円 (100mg1カプセル) |
薬の形状 |
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
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製造会社 | サノフィ |
YJコード | 3999037M1023 |
レセプト電算コード | 622414901 |
識別コード | GZ02 |
サデルガカプセル100mgの主な効果と作用
サデルガカプセル100mgの用途
サデルガカプセル100mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
頭痛、下痢、消化不良、便秘、悪心、上腹部痛、腹痛、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、鼓腸、浮動性めまい
起こる可能性のある重大な副作用
失神
上記以外の副作用
疲労、関節痛、咳嗽
サデルガカプセル100mgの用法・用量
- 通常、CYP2D6 Extensive Metabolizer及びIntermediate Metabolizerの成人にはエリグルスタット酒石酸塩として1回100mgを1日2回経口投与する
- なお、患者の状態に応じて適宜減量する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤投与開始前にCYP2D6遺伝子型、肝機能、及び投与開始前に併用薬剤を確認すること
- また、本剤投与中も肝機能及び併用薬剤の状況に注意すること〔2.2、8.1、8.2、10.相互作用の項、16.1.4、16.6.1参照〕
- 7.2. CYP2D6の活性が通常の患者(EM)では、次を参考に、1回の投与量を100mgとして用法・用量の調整を行うこと
- なお、CYP2D6EMで中等度以上肝機能障害<Child-pugh分類B・C>がある患者には投与しないこと〔2.2.1、8.1、8.2、9.3.3、10.相互作用の項、16.1.4、16.6.1参照〕
- [肝機能が正常な患者]1). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日2回
- 2). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日2回
- 3). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 4). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日2回
- 5). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日2回
- 6). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 7). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日1回
- 8). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 9). CYP2D6 EMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- [軽度肝機能障害(Child-pugh分類A)がある患者]1). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日2回
- 2). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 3). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 4). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日1回
- 5). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 6). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 7). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:禁忌
- 8). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 9). CYP2D6 EMで軽度肝機能障害<Child-pugh分類A>がある患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 7.3. CYP2D6の活性が低い患者(IM)では、次を参考に、1回の投与量を100mgとして用法・用量の調整を行うこと
- なお、CYP2D6 IMで肝機能障害<Child-pugh分類A・B又はC>がある患者には投与しないこと〔2.2.2、8.1、8.2、9.3.1、10.相互作用の項、16.1.4参照〕
- [肝機能が正常な患者]1). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日2回
- 2). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日2回
- 3). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*CYP2D6阻害作用を有する薬剤の併用なし、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 4). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日2回
- 5). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日2回
- 6). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 7). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、CYP3A阻害作用を有する薬剤の併用なし:1回100mg1日1回
- 8). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、弱いCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:1回100mg1日1回
- 9). CYP2D6 IMで肝機能が正常な患者で、*中程度以上のCYP2D6阻害作用を有する薬剤を併用、中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用:禁忌
- 7.4. CYP2D6の活性が欠損している患者(PM)には、本剤の血中濃度が上昇するため投与を避けることが望ましいが、投与する場合は、1回100mg1日1回投与を目安とし、慎重に投与すること
- ただし、CYP2D6 PMで肝機能障害<Child-pugh分類A・B又はC>がある場合、又はCYP2D6 PMで中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用する場合は投与しないこと〔2.2.3、9.3.1、10.相互作用の項、16.1.4参照〕
- 7.5. CYP2D6の活性が過剰な患者(Ultra Rapid Metabolizer、URM)では本剤の血中濃度が低くなり、効果が減弱するおそれがあるため、投与を避けることが望ましい〔16.1.4参照〕
- 7.6. CYP2D6遺伝子型によりCYP2D6代謝能が判別不能の患者には投与を避けることが望ましい
- 7.7. 本剤の服用を忘れた場合は、1回分を次の服用時間に服用し、一度に2回分を服用しないよう患者に指導すること
- *)CYP2D6阻害作用を有する薬剤とCYP3A阻害作用を有する薬剤については「10.相互作用」の項を参照し、禁忌又は用法・用量の調整が必要な薬剤に該当するかを確認すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
サデルガカプセル100mgの使用上の注意
病気や症状に応じた注意喚起
- 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
患者の属性に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
年齢や性別に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
サデルガカプセル100mgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 | 影響 |
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塩酸パロキセチン水和物 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
シナカルセト塩酸塩 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
塩酸テルビナフィン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
デュロキセチン塩酸塩 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
ミラベグロン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
アビラテロン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
リトナビル | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
セレコキシブ | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
強力なCYP3A阻害剤 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
クラリスロマイシン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
イトラコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
コビシスタットを含有する製剤 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
インジナビル硫酸塩エタノール付加物 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
テラプレビル | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
ボリコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
ネルフィナビルメシル酸塩 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
サキナビルメシル酸塩 | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
CYP3Aを阻害する薬剤<中等度> | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
エリスロマイシン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
フルコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
硫酸アタザナビル | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
シクロスポリン | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
アプレピタント | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
ジルチアゼム | 本剤の血中濃度が上昇することによりQT延長、本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
1a群不整脈用剤 | QT延長 |
キニジン | QT延長 |
プロカインアミド | QT延長 |
3群不整脈用剤 | QT延長 |
アミオダロン | QT延長 |
ソタロール | QT延長 |
塩酸ベプリジル | QT延長 |
弱いCYP3A阻害剤 | 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
シロスタゾール | 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
ラニチジン | 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
タクロリムス水和物 | 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
CYP3A酵素誘導剤 | 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱 |
リファンピシン類 | 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱 |
カルバマゼピン | 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱 |
フェノバルビタール | 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱 |
フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱、血中濃度が上昇 |
P糖蛋白の基質となる薬剤 | 血中濃度が上昇 |
ジゴキシン | 血中濃度が上昇 |
コルヒチン | 血中濃度が上昇 |
ダビガトラン | 血中濃度が上昇 |
肝薬物代謝酵素CYP2D6で代謝される薬剤 | 血中濃度が上昇 |
メトプロロール | 血中濃度が上昇 |
三環系抗うつ剤 | 血中濃度が上昇 |
ノルトリプチリン | 血中濃度が上昇 |
アミトリプチリン | 血中濃度が上昇 |
イミプラミン | 血中濃度が上昇 |
フェノチアジン系薬剤 | 血中濃度が上昇 |
クラス1c抗不整脈薬 | 血中濃度が上昇 |
プロパフェノン | 血中濃度が上昇 |
フレカイニド | 血中濃度が上昇 |
飲食物との組み合わせ注意
- グレープフルーツジュース
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの