処方薬
ダイドロネル錠200
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ダイドロネル錠200の基本情報

ダイドロネル錠200の概要

商品名 ダイドロネル錠200
一般名 エチドロン酸二ナトリウム錠
薬価・規格 238.5円 (200mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 住友ファーマ
YJコード 3999010F1025
レセプト電算コード 613990084
識別コード @202
添付文書PDFファイル

ダイドロネル錠200の主な効果と作用

  • 骨を壊す細胞に働いて、骨の吸収をおさえることにより、骨量を増やす働きがあります。
  • 骨粗鬆症を治療するお薬です。
  • 脊髄の損傷や股関節の手術後にしばしばみられる異所性骨化(骨ではない部分にカルシウムが沈着してしまうこと)の発生をおさえる働きがあります。
  • 骨の肥厚や変形を起こす骨ページェット病の症状を改善するお薬です。

ダイドロネル錠200の用途

  • 骨粗鬆症
  • 骨ページェット病
  • 股関節形成術後の初期異所性骨化の抑制
  • 股関節形成術後の進行期異所性骨化の抑制
  • 脊髄損傷後の初期異所性骨化の抑制
  • 脊髄損傷後の進行期異所性骨化の抑制

ダイドロネル錠200の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腹部不快感、下痢、軟便、嘔気、腹痛、食欲不振、消化不良、胃もたれ感、胸やけ、便秘、口内炎

起こる可能性のある重大な副作用

消化性潰瘍、胃痛、嘔吐、吐血、下血、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、汎血球減少、無顆粒球症、顎骨壊死、顎骨骨髄炎、外耳道骨壊死、大腿骨転子下非定型骨折、非定型骨折、近位大腿骨骨幹部非定型骨折、近位尺骨骨幹部非定型骨折

上記以外の副作用

舌あれ、口臭、発疹、血中無機リン上昇、口渇、過敏症、じん麻疹、血管浮腫、浮腫、LDH上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、頻尿、排尿困難、貧血、赤血球減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、めまい、ふらつき、不眠、振戦、知覚減退、しびれ、眼症状、眼のかすみ、眼充血、乳頭浮腫、関節痛、筋肉痛、熱感、ほてり、顔面紅潮、倦怠感、耳鳴、胸痛、心悸亢進、動悸、脱毛、多汗、胃炎、そう痒、頭痛、骨痛、発熱、咽喉灼熱感

ダイドロネル錠200の用法・用量

  • 〈効能共通〉本剤の吸収をよくするため、服薬前後2時間は食物の摂取を避けること
  • 〈骨粗鬆症〉通常、成人には、エチドロン酸二ナトリウムとして200mgを1日1回、食間に経口投与する
  • 投与期間は2週間とする
  • 再投与までの期間は10~12週間として、これを1クールとして周期的間歇投与を行う
    • なお、重症の場合(骨塩量の減少の程度が強い患者あるいは骨粗鬆症による安静時自発痛および日常生活の運動時痛が非常に強い患者)には400mgを1日1回、食間に経口投与することができる
  • 投与期間は2週間とする
  • 再投与までの期間は10~12週間として、これを1クールとして周期的間歇投与を行う
    • なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日400mgを超えないこと
  • 〈次記状態における初期及び進行期の異所性骨化の抑制脊髄損傷後、股関節形成術後〉通常、成人には、エチドロン酸二ナトリウムとして800~1000mgを1日1回、食間に経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈骨ページェット病〉通常、成人には、エチドロン酸二ナトリウムとして200mgを1日1回、食間に経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日1000mgを超えないこと
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈骨粗鬆症〉本剤は骨の代謝回転を抑制し、骨形成の過程で類骨の石灰化遅延を起こすことがあり、この作用は投与量と投与期間に依存しているので、用法(周期的間歇投与:2週間投与・10~12週間休薬)及び用量を遵守するとともに、患者に骨粗鬆症の場合、用法・用量を遵守するよう指導すること
  • 7.2. 〈骨粗鬆症〉400mg投与にあたっては次の点を十分考慮すること:1)骨塩量の減少の程度が強い患者(例えばDXA法(QDR)で0.650g/c㎡未満を目安とする)であること、2)骨粗鬆症による安静時自発痛および日常生活の運動時痛が非常に強い患者であること
  • 7.3. 〈骨粗鬆症〉1日400mgを投与する場合は、200mg投与に比べ腹部不快感等の消化器系副作用があらわれやすいので、慎重に投与すること
  • 7.4. 〈次記状態における初期及び進行期の異所性骨化の抑制:脊髄損傷後、股関節形成術後〉通常用量(800~1000mg/日:15~20mg/kg相当)の場合、投与期間は3ヵ月を超えないこと
  • 7.5. 〈骨ページェット病〉本剤は骨の代謝回転を抑制し、骨形成の過程で類骨の石灰化遅延を起こすことがあり、この作用は、投与量と投与期間に依存しているので、次のことを守ること:1)通常用量(200mg/日:2.5~5mg/kg相当)の場合、投与期間は6ヵ月を超えないこと、2)また200mg/日の投与量を超える場合、投与期間は3ヵ月を超えないこと
  • 7.6. 〈骨ページェット病〉再治療は少なくとも3ヵ月の休薬期間をおき、生化学所見、症状あるいはその他の所見で、症状の進行が明らかな場合にのみ行うこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ダイドロネル錠200の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 高度腎機能障害
    • 骨軟化症
    • 重篤な腎障害
    • eGFRが30mL/min/1.73㎡未満
    • 悪性腫瘍
    • 消化性潰瘍
    • 腸炎
    • 抜歯
    • 放射線療法
    • 顎骨に対する局所感染
    • 化学療法
    • コルチコステロイド治療
    • 口腔の不衛生
    • 歯科処置
    • 耳感染
    • 顎骨に対する侵襲的歯科処置
    • 血管新生阻害薬治療
    • 耳外傷
    • 腎障害<重篤な腎障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ダイドロネル錠200の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
化学療法 顎骨壊死、顎骨骨髄炎
血管新生阻害薬治療 顎骨壊死、顎骨骨髄炎
副腎皮質ホルモン剤 顎骨壊死、顎骨骨髄炎

飲食物との組み合わせ注意

  • 食べ物全般
  • ミネラル入りのビタミンを含むもの
  • カルシウムを含むもの<牛乳、乳製品 など>
  • 鉄分を含むもの
  • マグネシウムを含むもの

ダイドロネル錠200と主成分が同じ薬

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ダイドロネル錠200に関係する解説

ビスホスホネート製剤(骨粗しょう症治療薬)

  • ダイドロネル錠200は、ビスホスホネート製剤(骨粗しょう症治療薬)に分類される。
  • ビスホスホネート製剤(骨粗しょう症治療薬)とは、骨を壊す過程を抑えて骨量の低下を抑え、骨を強くし骨粗しょう症による骨折などへの危険性を低下させる薬。

ビスホスホネート製剤(骨粗しょう症治療薬)の代表的な商品名

  • アクトネル、ベネット
  • ボナロン、フォサマック
  • ボノテオ、リカルボン
  • ボンビバ
  • リクラスト
ビスホスホネート製剤(骨粗しょう症治療薬)についての詳しい解説を見る

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