処方薬
ノックビン原末

ノックビン原末の基本情報

ノックビン原末の概要

商品名 ノックビン原末
一般名 ジスルフィラム末
薬価・規格 92.6円 (1g)
薬の形状
内用薬 > 散剤 > 末
内用薬 > 散剤 > 末のアイコン
製造会社 田辺三菱製薬
YJコード 3939001B1034
レセプト電算コード 620008676
添付文書PDFファイル

ノックビン原末の主な効果と作用

  • アルコールの分解をおさえることにより、吐き気などの不快な症状を起こす働きがあります。
  • お酒を嫌いにさせて、節酒または禁酒するのを助けるお薬です。

ノックビン原末の用途

  • 慢性アルコール中毒の抗酒療法

ノックビン原末の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

錯乱、抑うつ、情動不安定、幻覚、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、過敏症

起こる可能性のある重大な副作用

肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、重篤な脳障害、見当識障害、記憶障害

上記以外の副作用

発疹、手根管症候群、多発性神経炎、末梢神経炎、視神経炎、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、倦怠感、陰萎、熱感、関節痛

ノックビン原末の用法・用量

  • ジスルフィラムとして、通常、1日0.1~0.5gを1~3回に分割経口投与する
  • 本剤を1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲ませる
  • 飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決める
  • 維持量としては、通常0.1~0.2gで、毎日続けるか、あるいは1週ごとに1週間の休薬期間を設ける
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ノックビン原末の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な呼吸器疾患
    • 重篤な腎機能障害
    • 重篤な心障害
    • アルコール含有医薬品使用中
    • アルコール含有化粧品使用中
    • アルコール含有食品摂取中
    • 過敏症
    • 痙攣性疾患
    • 甲状腺機能低下症
    • てんかん
    • 糖尿病
    • 脳器質障害
    • 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>
    • 腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

ノックビン原末の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アルコールを含む医薬品 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
エリキシル剤 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
リトナビル 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
テオフィリン 作用を増強
フェニトイン 作用を増強
エトトイン 作用を増強
バルビツール酸誘導体 作用を増強
血液凝固阻止剤 作用を増強
ワルファリン 作用を増強
ジギタリス製剤<散・錠> 作用を増強
ジゴキシン<散・錠> 作用を増強
イソニアジド 精神症状
メトロニダゾール 精神症状

飲食物との組み合わせ注意

  • 奈良漬
  • 薬用酒
  • アルコールを含むもの

ノックビン原末と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 散剤 > 末のアイコン
    薬価 92.6円 (1g)
    薬の形状 内用薬 > 散剤 > 末
    製造会社 田辺三菱製薬
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ノックビン原末に関係する解説

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)

  • ノックビン原末は、嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)に分類される。
  • 嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)とは、体内でアセトアルデヒド濃度を高めることで少量の飲酒でも悪酔いを引き起こしアルコールに対する嫌悪感などを与え飲酒欲求を抑える薬。

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の代表的な商品名

  • シアナマイド
  • ノックビン
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