嫌酒薬(アルコール依存症治療薬) - 解説(効能効果・副作用・薬理作用など) | MEDLEY(メドレー)
嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)
体内でアセトアルデヒド濃度を高めることで少量の飲酒でも悪酔いを引き起こしアルコールに対する嫌悪感などを与え飲酒欲求を抑える薬
同義語:
抗酒薬

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の解説

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の効果と作用機序

  • 体内でアセトアルデヒド濃度を高めることで少量の飲酒でも悪酔いを引き起こしアルコールに対する嫌悪感などを与え飲酒欲求を抑える薬
    • アルコール依存症では飲酒を止めると精神にも肉体にも離脱症状があらわれる
    • アルコールは体内でアセトアルデヒドに分解されて毒性(悪酔い)をあらわす
    • 本剤はアセトアルデヒドの分解酵素を阻害し、あえてアセトアルデヒド濃度を高める作用をあらわす

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の薬理作用

アルコール依存症はお酒を大量に飲み続けないと精神的にも肉体的にも自分を保てず、飲むのを止めると離脱症状があらわれ、手が震える、汗をかく、不安を感じる、睡眠の異常などの症状があらわれる。

アルコールは体内でアセトアルデヒドに分解された後、アルデヒド脱水素酵素によってさらに分解されて酢酸となる。アセトアルデヒドは毒性の高い物質であり、悪酔いをもたらす。

本剤はアルデヒド脱水素酵素阻害作用をあらわし、アセトアルデヒドの濃度を高め少ない飲酒でも悪酔いを引き起こすことによってアルコール依存症の患者にお酒に関して嫌悪感を与え、アルコール依存症の治療を補助する効果をあらわす。

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 吐き気、食欲不振などがあらわれる場合がある
  • 精神神経系症状
    • 頭痛、睡眠障害などがあらわれる場合がある
  • 肝機能障害
    • 頻度は非常に稀である
    • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸発疹、吐き気などがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する

嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)の一般的な商品とその特徴

シアナマイド

  • 剤形は液剤で本剤は冷所で保存する
  • 皮膚症状に関する注意
    • 発疹紅斑などがあらわる場合がある

ノックビン

  • 剤形は散剤で本剤は室温(ただし、なるべく冷所が望ましいとされる)で保存する
  • 神経系症状に関する注意
    • 特に長期使用において末梢神経炎や視神経炎などがあらわれる場合がある