シアナマイド内用液1%「タナベ」に関係する解説
嫌酒薬（アルコール依存症治療薬）
- シアナマイド内用液1%「タナベ」は、嫌酒薬（アルコール依存症治療薬）に分類される。
- 嫌酒薬（アルコール依存症治療薬）とは、体内でアセトアルデヒド濃度を高めることで少量の飲酒でも悪酔いを引き起こしアルコールに対する嫌悪感などを与え飲酒欲求を抑える薬。
嫌酒薬（アルコール依存症治療薬）の代表的な商品名
- シアナマイド
- ノックビン
処方薬
シアナマイド内用液1%「タナベ」
シアナマイド内用液1%「タナベ」の基本情報
シアナマイド内用液1%「タナベ」の概要
| 商品名 | シアナマイド内用液1%「タナベ」 |
|---|---|
| 一般名 | シアナミド液 |
| 薬価・規格 | 5.6円 (1%1mL) |
| 薬の形状 |
内用薬 > 液剤 > 液
|
| 製造会社 | 田辺三菱製薬 |
| YJコード | 3932001S1041 |
| レセプト電算コード | 621320701 |
シアナマイド内用液1%「タナベ」の主な効果と作用
- アルコールの分解をおさえることにより、吐き気などの不快な症状を起こす働きがあります。
- お酒を嫌いにさせて、節酒または禁酒するのを助けるお薬です。
シアナマイド内用液1%「タナベ」の用途
シアナマイド内用液1%「タナベ」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
頭痛、不眠、悪心、嘔吐、倦怠感、過敏症、苔癬型薬疹、脱毛、白血球増多、味覚障害
起こる可能性のある重大な副作用
中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens－Johnson症候群、落屑性紅斑、薬剤性過敏症症候群、発疹、発熱、肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV－6再活性化、ウイルス再活性化、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ－GTP上昇、LDH上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、肝細胞にスリガラス様封入体、ground glass inclusion
シアナマイド内用液1%「タナベ」の用法・用量
- 断酒療法として用いる場合には、シアナミドとして、通常1日50～200mg（1%溶液として5～20mL）を1～2回に分割経口投与する
- 本剤を1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の十分の一以下の酒量を飲ませる
- 飲酒試験の結果発現する症状の程度により、本剤の用量を調整し、維持量を決める
- 節酒療法の目的で用いる場合には、飲酒者のそれまでの飲酒量によっても異なるが、酒量を清酒で180mL前後、ビールで600mL前後程度に抑えるには、通常シアナミドとして15～60mg（1%溶液として1.5～6mL）を1日1回経口投与する
- 飲酒抑制効果の持続するものには隔日に投与してもよい
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
シアナマイド内用液1%「タナベ」の使用上の注意
病気や症状に応じた注意喚起
- 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
患者の属性に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
シアナマイド内用液1%「タナベ」の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
| 薬剤名 | 影響 |
|---|---|
| アルコールを含む医薬品 | 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧下降、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下 |
| エリキシル剤 | 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧下降、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下 |
| リトナビル | 急性アルコール中毒症状、顔面潮紅、血圧下降、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下 |
| フェニトイン | 作用を増強 |
| エトトイン | 作用を増強 |
| ジギタリス製剤＜散・錠＞ | 作用を増強 |
| ジゴキシン＜散・錠＞ | 作用を増強 |
飲食物との組み合わせ注意
- 奈良漬
- 薬用酒
- アルコールを含むもの