処方薬
プロスタルモン・F注射液2000
先発
プロスタルモン・F注射液2000の基本情報
プロスタルモン・F注射液2000の概要
商品名 | プロスタルモン・F注射液2000 |
---|---|
一般名 | ジノプロスト注射液 |
薬価・規格 | 950.0円 (2mg2mL1管) |
薬の形状 |
注射薬 > 液剤 > 注射液
|
製造会社 | 丸石製薬 |
ブランド | プロスタルモン・F注射液1000 他 |
YJコード | 2499401A3065 |
レセプト電算コード | 640454040 |
プロスタルモン・F注射液2000の主な効果と作用
- 子宮を収縮させる度合いを強め、陣痛を起こりやすくする働きがあります。
- 弱っている胃腸の運動を調節する働きがあります。
- 子宮の筋肉を収縮させる働きがあります。
- 妊娠末期における陣痛を誘発および陣痛を促すお薬です。
- 胃腸の運動を活発にするお薬です。
- 子宮を収縮させるお薬です。
プロスタルモン・F注射液2000の用途
プロスタルモン・F注射液2000の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
顔面潮紅、嘔気、嘔吐、腹痛、腹部膨満感、下痢、心悸亢進、不整脈、腹部不快感、鼓腸、口渇
起こる可能性のある重大な副作用
過強陣痛、子宮破裂、頸管裂傷、胎児機能不全、児切迫仮死徴候、徐脈、羊水混濁、心室細動、心停止、ショック、呼吸困難、喘鳴
上記以外の副作用
冷汗、頻脈、血圧上昇、血圧下降、動悸、血管痛、静脈炎、発赤、頭痛、頭重、発汗、悪寒、発熱、手指のしびれ、胸内苦悶、過敏症、発疹、しびれ感、四肢冷感、全身倦怠感、耳鳴
プロスタルモン・F注射液2000の用法・用量
- 1. 注射投与〈妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進・分娩促進〉通常1~2mLを静脈内に点滴または持続注入する
- (1). 点滴静注本剤1mLに5%ブドウ糖注射液または糖液を加えて500mLに希釈し、通常ジノプロストとして0.1μg/kg/分の割合で点滴静注する
- なお、希釈する輸液の量及び種類は患者の状態に応じて適切に選択する
- (2). シリンジポンプによる静注(持続注入)本剤1mLに生理食塩液を加えて50mLに希釈し、通常ジノプロストとして0.1μg/kg/分(0.05μg~0.15μg/kg/分)の割合で静注する
- (3). 症状により適宜増減する
- 〈腸管蠕動亢進〉(1). 通常1回ジノプロストとして1000~2000μg(本剤1~2mL)を輸液500mLに希釈し、1~2時間(10~20μg/分の投与速度)で1日2回静脈内に点滴注射する
- (2). 本剤の投与は、手術侵襲の程度ならびに他の処置などを考慮して慎重に行うこと
- (3). 腸管蠕動亢進に3日間投与しても効果が認められないときは直ちに投与を中止し他の療法にきりかえる
- (4). 症状、体重により適宜増減する
- 2. 卵膜外投与〈治療的流産〉①. 妊娠12週以降:本剤1mLに生理食塩液を加え4mLに希釈し、この液を子宮壁と卵膜の間に数回に分け注入投与する
- (1). 薬液注入カテーテルの固定通常フォーリーカテーテルを用いる
- カテーテルを子宮頸管を通じ挿入、カテーテルのバルーン部が子宮口を通過して、子宮下部まで到達した後、バルーン部に生理食塩液を充満、内子宮口を閉鎖し、カテーテルの脱出と腟への薬液漏出を防止する
- 次にカテーテルを大腿部内側ヘテープで固定する
- (2). 薬液の注入1). 初回量希釈液(ジノプロスト250μg/mL)1mLを注入し、薬液がカテーテル内に残らないように引き続きカテーテルの内腔量を若干上回る生理食塩液を注入する(通例、16号カテーテルでは約3.5mL)
- 2). 2回目以降本剤の2回目以降の注入投与は、原則として2時間ごとに希釈液3~4mL(750~1000μg)を反復投与するが、初回投与による子宮収縮、その他の反応が強すぎる場合には、次回の投与量を2mL(500μg)に減量または4時間後に投与する
- 3). 本剤の投与は原則として2時間間隔で行うが、本剤による効果及びその他の反応を観察しながら適宜投与量及び投与間隔を1~4時間の間で調節する
- 4). 本投与法においては薬剤注入の度に、カテーテルの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入することに注意すること
- ②. 妊娠12週未満:胞状奇胎、合併症で全身麻酔が困難な症例、頸管拡張の困難な症例またはその場合の除去術の前処置に使用する
- その際本剤の注入は、アトロピン硫酸塩水和物、鎮痛剤の投与後、前麻酔効果があらわれてから行うことが望ましい
- (1). チューブの挿入通常F4~5号の合成樹脂製の細いチューブを用い、使用前にチューブ内腔に生理食塩液を満たしておく
- チューブを鉗子ではさみ、外子宮口より子宮腔内にゆっくりと約7cm位まで挿入する
- 直視下で薬液の注入を行う以外は、チューブの排出をふせぐためチューブをとりかこむようにガーゼを腟腔内につめる
- 注射器をチューブに接続し、また、チューブを大腿部内側にテープで固定する
- (2). 薬液の注入1). 分割注入法妊娠12週以降の場合に準じ、本剤1mLに生理食塩液を加え4mLに希釈した液を用い分割注入する
- ・ 初回量は希釈液1mL(ジノプロスト250μg/mL)を注入し、また薬液がチューブ内に残らないように引き続きチューブ内腔量を若干上回る生理食塩液を注入する
- ・ 2回目以降の注入は、原則として1時間ごとに希釈液3~4mL(750~1000μg)を反復投与するが、初回投与による子宮収縮、その他の反応が強すぎる場合には、次回の投与量を2mL(500μg)に減量または投与時間間隔をおくらせる
- ・ 本剤の投与は原則として総投与量3000μgとし、また1時間間隔で行うが、本剤による効果及びその他の反応を観察しながら適宜に投与量及び投与時間間隔を調節する
- ・ 本投与法においては薬剤注入の度にチューブの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入することに注意する
- 2). 一回注入法・ 通常ジノプロスト1000μg/1mL含有注射剤を希釈しないで、一回に2000~3000μg(2~3mL)をゆっくり注入する
- 本剤による効果及びその反応を観察しながら適宜に投与量を増減する
- ・ 注入後チューブの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入する
- チューブは薬液注入が終了すれば抜きとる
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進・分娩促進〉精密持続点滴装置を用いて投与すること〔1.1.4参照〕
- 7.2. 〈治療的流産〉妊娠12週未満での投与において、子宮内容物の完全な排出に至らない場合又は総投与量3000μgを投与しても十分な効果が認められない場合は、直ちに器械的子宮内容物除去術に切り替えること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
プロスタルモン・F注射液2000の使用上の注意
病気や症状に応じた注意喚起
- 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
患者の属性に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
年齢や性別に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
プロスタルモン・F注射液2000の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 | 影響 |
---|---|
オキシトシン製剤 | 過強陣痛、異常収縮 |
ジノプロストン<経口剤> | 過強陣痛 |
PGE2<経口剤> | 過強陣痛 |
プラステロン硫酸投与中 | 過強陣痛 |
ジノプロストン | 過強陣痛 |
PGE2 | 過強陣痛 |
ジノプロストン<膣用剤> | 過強陣痛 |
陣痛誘発・促進剤 | 過強陣痛、異常収縮 |
ゲメプロスト | 異常収縮 |