トレプロスト注射液50mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
鼻出血、注射部位出血、不正子宮出血、結膜出血、紫斑、潮紅、ほてり、動悸、低血圧、下痢、悪心
起こる可能性のある重大な副作用
血小板減少、重篤な血流感染、局所反応、疼痛、紅斑、腫脹、熱感、持続皮下投与の継続が困難な疼痛、好中球減少、失神、過度の血圧低下、出血、消化管出血、皮下注射部位出血、カテーテル留置部位出血、甲状腺機能亢進症
上記以外の副作用
嘔吐、上腹部痛、四肢痛、顎痛、筋骨格痛、筋肉痛、頭痛、不眠症、浮動性めまい、異常感、発疹、皮膚そう痒症、注射部位疼痛、注射部位紅斑、注射部位腫脹、注射部位熱感、注射部位硬結、注射部位そう痒感、注射部位変色、注射部位血管炎、浮腫、倦怠感、血管障害、血管痛、発熱、出血傾向、喀血、肺出血、軟便、腹痛、頭部不快感、蜂巣炎、注射部位膿瘍
トレプロスト注射液50mgの用法・用量
- 通常、成人にはトレプロスチニルとして1.25ng/kg/分の投与速度で持続静脈内投与又は持続皮下投与を開始する
- この初期投与速度が本剤の全身性の副作用により耐えられない場合は、投与速度を0.625ng/kg/分に減量する
- 患者の状態を十分に観察しながら、原則、最初の4週間は、1週間あたり最大1.25ng/kg/分で増量し、その後は臨床症状に応じて1週間あたり最大2.5ng/kg/分で増量し、最適投与速度を決定する
- 1週間あたり1.25又は2.5ng/kg/分を超えて増量する場合、患者の忍容性を十分確認しながら慎重に投与する
- 最適投与速度の決定にあたっては、本剤の副作用と肺高血圧症状の改善を指標とする
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 投与開始時及び投与速度調節の際は患者の症状をよく観察し、心拍数、血圧等血行動態の変化による副作用の発現に留意し、異常が認められた場合には本剤の減量など適切な処置を行うこと
- 7.2. 肺高血圧症状が急激に増悪するおそれがあるので、突然の投与中止又は急激な減量を避けること〔1.警告の項参照〕
- 7.3. 本剤の減量中又は投与中止後に症状の悪化又は症状の再発が認められることがあるので、患者の状態に注意し、このような場合には、適宜増量又は再投与する等の適切な処置を行うこと
- 7.4. 本剤の消失半減期は0.8~4.6時間であるため、長時間投与を中止した後再開する場合には投与速度を再設定すること
- 7.5. 本剤の投与経路を変更する場合は、原則、同一用量で変更し、投与経路変更後は患者の症状をよく観察すること
- 7.6. 肝障害のある患者において、0.625ng/kg/分から投与を開始し、慎重に増量すること〔9.3肝機能障害患者の項、16.6.2参照〕
- 7.7. 国内外において290ng/kg/分を超えた投与速度の経験は少ないため、290ng/kg/分を超えて投与する場合は患者の状態に十分注意すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
トレプロスト注射液50mgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
降圧作用を有する薬剤 |
過度の血圧低下 |
カルシウム拮抗剤 |
過度の血圧低下 |
ACE阻害剤 |
過度の血圧低下 |
利尿剤 |
過度の血圧低下 |
プロスタグランジンE1製剤 |
過度の血圧低下、出血の危険性を増大 |
プロスタグランジンE2誘導体製剤 |
過度の血圧低下、出血の危険性を増大 |
プロスタグランジンI2誘導体製剤 |
過度の血圧低下、出血の危険性を増大 |
血液凝固阻止剤 |
出血の危険性を増大 |
ワルファリンカリウム |
出血の危険性を増大 |
血栓溶解剤 |
出血の危険性を増大 |
ウロキナーゼ |
出血の危険性を増大 |
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 |
出血の危険性を増大 |
アスピリン |
出血の危険性を増大 |
チクロピジン塩酸塩 |
出血の危険性を増大 |
CYP2C8を誘導する薬剤 |
本剤のAUC及びCmaxが低下し本剤の効果が減弱 |
リファンピシン類 |
本剤のAUC及びCmaxが低下し本剤の効果が減弱 |
CYP2C8を阻害する薬剤 |
本剤のAUC及びCmaxが上昇し本剤の副作用が発現 |
デフェラシロクス |
本剤のAUC及びCmaxが上昇し本剤の副作用が発現 |