処方薬
デパケン錠200mg
先発

デパケン錠200mgの基本情報

デパケン錠200mgの概要

商品名 デパケン錠200mg
一般名 バルプロ酸ナトリウム錠
薬価・規格 10.1円 (200mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 協和キリン
ブランド デパケン細粒20% 他
YJコード 1139004F2173
レセプト電算コード 620065701
識別コード KH103200mg
添付文書PDFファイル

デパケン錠200mgの主な効果と作用

  • けいれんなどの発作をおさえるお薬です。
  • 脳の神経の過剰な興奮をおさえる働きがあります。
  • 脳内の神経伝達物質(γ-アミノ酪酸)の神経伝達を促す働きにより、気分を安定させます。
  • おさえることのできない感情の高まりや行動をおさえるお薬です。
  • 片頭痛発症を防ぐお薬です。

デパケン錠200mgの用途

デパケン錠200mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

傾眠、過敏症、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、悪心、食欲不振、胃部不快感、便秘

起こる可能性のある重大な副作用

劇症肝炎、重篤な肝障害、肝障害、黄疸、脂肪肝、急激な意識障害、意識障害、高アンモニア血症、溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少、急性膵炎、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐、膵酵素値上昇、間質性腎炎、ファンコニー症候群、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、過敏症症候群、発疹、リンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、脳萎縮、認知症様症状、パーキンソン様症状、健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻、静止時振戦、硬直、姿勢異常、歩行異常、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量増加、高張尿、間質性肺炎、好酸球性肺炎、咳嗽、呼吸困難

上記以外の副作用

夜尿、頻尿、倦怠感、鼻血、貧血、腹痛、振戦、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症、めまい、抑うつ、食欲亢進、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、血尿、尿失禁、多嚢胞性卵巣、精子数減少、精子運動性低下、歯肉肥厚、体重増加、カルニチン減少、白血球減少、感覚変化、口内炎、下痢、脱毛、月経異常、月経不順、無月経、口渇、浮腫

デパケン錠200mgの用法・用量

  • 〈各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療〉通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400~1200mgを1日2~3回に分けて経口投与する
  • ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する
  • 〈片頭痛発作の発症抑制〉通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400~800mgを1日2~3回に分けて経口投与する
    • なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと
  • (用法及び用量に関連する注意)〈躁病および躁うつ病の躁状態の治療〉バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、国内外の臨床試験で明確なエビデンスは得られていない
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

デパケン錠200mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 重篤な肝障害
    • 〈片頭痛発作の発症抑制〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 尿素サイクル異常症
    • カルバペネム系抗生物質投与中
    • 妊婦又は妊娠している可能性〈てんかん・躁病および躁うつ病〉
    • 血液透析
    • 自殺企図
    • 腎機能障害
    • 薬物過敏症
    • 妊娠中〈てんかん・躁病および躁うつ病〉
    • 原因不明の昏睡
    • 原因不明の乳児死亡
    • 原因不明の脳症
    • 自殺念慮のある躁病
    • 自殺念慮のある躁うつ病の躁状態
    • 肝機能障害<重篤な肝障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

デパケン錠200mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
カルバペネム系抗生物質 てんかんの発作が再発
パニペネム・ベタミプロン てんかんの発作が再発
メロペネム てんかんの発作が再発
イミペネム・シラスタチン てんかんの発作が再発
レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチン てんかんの発作が再発
ビアペネム てんかんの発作が再発
ドリペネム水和物 てんかんの発作が再発
テビペネム ピボキシル てんかんの発作が再発
バルビツール酸誘導体 バルプロ酸の作用が減弱、作用が増強
フェノバルビタール バルプロ酸の作用が減弱、作用が増強、バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まる
フェニトイン バルプロ酸の作用が減弱、作用が増強又は減弱、バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まる
カルバマゼピン バルプロ酸の作用が減弱、作用が増強又は減弱
グルクロン酸抱合を誘導する薬剤 バルプロ酸の作用が減弱
リトナビル バルプロ酸の作用が減弱
ニルマトレルビル・リトナビル バルプロ酸の作用が減弱
ロピナビル・リトナビル配合剤 バルプロ酸の作用が減弱
エトスクシミド 作用が増強
アミトリプチリン 作用が増強
ノルトリプチリン 作用が増強
ベンゾジアゼピン系化合物 作用が増強
ジアゼパム 作用が増強
ワルファリン 作用が増強
ホスフェニトイン バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まる
クロバザム バルプロ酸の作用が増強
サリチル酸製剤 バルプロ酸の作用が増強
アスピリン バルプロ酸の作用が増強
エリスロマイシン バルプロ酸の作用が増強
シメチジン バルプロ酸の作用が増強
ラモトリギン 消失半減期が約2倍延長
ロラゼパム 消失半減期が延長
クロナゼパム アブサンス重積<欠神発作重積>

デパケン錠200mgと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

デパケン錠200mgに関係する解説

バルプロ酸ナトリウム製剤

  • デパケン錠200mgは、バルプロ酸ナトリウム製剤に分類される。
  • バルプロ酸ナトリウム製剤とは、脳内のGABA(γ-アミノ酪酸)の神経伝達物質促進作用などにより、脳内の神経興奮の抑制作用などをあらわし、てんかん、片頭痛、躁病などの改善作用をあらわす薬。

バルプロ酸ナトリウム製剤の代表的な商品名

  • デパケン
  • セレニカR
バルプロ酸ナトリウム製剤についての詳しい解説を見る