処方薬
デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」
後発

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の基本情報

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の概要

商品名 デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」
一般名 デクスメデトミジン塩酸塩注射液
薬価・規格 1455.0円 (200μg2mL1瓶)
薬の形状
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製造会社 ニプロ
YJコード 1129400A1070
レセプト電算コード 622667401
添付文書PDFファイル

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の主な効果と作用

  • 手術や処置の鎮静に用いるお薬です。

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の用途

  • 集中治療の人工呼吸中の鎮静
  • 集中治療の人工呼吸離脱後の鎮静
  • 局所麻酔下の非挿管での手術時の鎮静
  • 局所麻酔下の非挿管での処置時の鎮静

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

不整脈、激越、不安、錯乱、幻覚、めまい、頭痛、不全麻痺、せん妄、傾眠、落ち着きのなさ

起こる可能性のある重大な副作用

低血圧、高血圧、徐脈、呼吸抑制、心室細動、心停止、低酸素症、呼吸困難、舌根沈下、一過性無呼吸、洞停止

上記以外の副作用

嘔吐、嘔気、口内乾燥、腹痛、下痢、心房細動、頻脈、末梢性虚血、血管障害、血圧変動、心不全、心電図異常、特異的心電図異常、高血圧悪化、心筋梗塞、心室性不整脈、期外収縮、上室性頻脈、心室性頻脈、出血、無気肺、気管支痙攣、高炭酸ガス血症、低換気症、胸水、気胸、肺水腫、呼吸不全、視覚異常、血小板減少症、貧血、白血球増加症、AG比異常、血清AST上昇、血清ALT上昇、多汗、乏尿、口渇、アシドーシス、呼吸性アシドーシス、高血糖、高カリウム血症、血液量過多、低蛋白血症、NPN上昇、発熱、血液量減少、疼痛、背部痛、異常高熱、浮腫、悪寒、失神、多尿、高ナトリウム血症、薬剤離脱症候群、うつ病、錯覚、神経過敏、意識低下、神経痛、神経炎、ニューロパシー、知覚脱失、ジストニア、言語障害、昏迷、痙攣、おくび、脳出血、血管拡張、脳血管障害、血管痙攣、循環不全、チアノーゼ、心疾患、狭心症、心筋虚血、心房性不整脈、AVブロック、脚ブロック、心ブロック、T波逆転、上室性不整脈、心電図QT延長、徐呼吸、咳、喀血、肺炎、肺うっ血、呼吸障害、複視、光視症、耳不快感、凝固障害、播種性血管内凝固症候群、好酸球増多症、γ-GTP上昇、黄疸、肝機能異常、紅斑性皮疹、腎機能異常、尿閉、急性腎障害、アルカリフォスファターゼ上昇、低カリウム血症、胸痛、筋肉痛、感染、敗血症、異常感

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の用法・用量

  • 〈集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静〉通常、成人には、デクスメデトミジンを6μg/kg/時の投与速度で10分間静脈内へ持続注入し(初期負荷投与)、続いて患者の状態に合わせて、至適鎮静レベルが得られる様、維持量として0.2~0.7μg/kg/時の範囲で持続注入する(維持投与)
    • また、維持投与から開始することもできる
    • なお、患者の状態に合わせて、投与速度を適宜減速すること
  • 〈局所麻酔下における非挿管での手術及び処置時の鎮静〉通常、成人には、デクスメデトミジンを6μg/kg/時の投与速度で10分間静脈内へ持続注入し(初期負荷投与)、続いて患者の状態に合わせて、至適鎮静レベルが得られる様、維持量として0.2~0.7μg/kg/時の範囲で持続注入する(維持投与)
    • なお、患者の状態に合わせて、投与速度を適宜減速すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤は患者の循環動態が安定し、循環動態、呼吸等について継続的な監視体制が整った状況で投与を開始すること
  • 7.2. 〈効能共通〉本剤の初期負荷投与中に一過性血圧上昇があらわれた場合には、初期負荷投与速度の減速等を考慮すること(本剤の末梢血管収縮作用により一過性の血圧上昇があらわれることがある)〔8.4参照〕
  • 7.3. 〈効能共通〉鎮静の維持開始速度は0.4μg/kg/時の速度を目安とし、初期負荷から維持への移行を慎重に行うこと
    • また、維持速度は0.7μg/kg/時を超えないこと(海外臨床試験において、0.7μg/kg/時を超えて投与した場合に呼吸器系、精神神経系及び心血管系の有害事象の発現率が増加することが報告されている)
  • 7.4. 〈集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静〉本剤は人工呼吸中、離脱過程及び離脱後を通じて投与可能であるが、集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静の場合、本剤の持続投与期間が120時間(5日間)を超える使用経験は少ないので、それを超えて鎮静が必要な場合には、患者の全身状態を引き続き慎重に観察すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 腎機能障害
    • 心機能低下
    • 薬物依存
    • 薬物過敏症
    • 心血管系障害
    • 重度肝機能障害
    • 血液浄化中
    • 高度心ブロック
    • 循環血流量低下
    • 全身麻酔に移行する意識下気管支ファイバー挿管
    • 通常の用法・用量以外の方法で投与
    • 迷走神経の緊張が亢進

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

デクスメデトミジン静注液200μg「ニプロ」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ベンゾジアゼピン系化合物 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
ミダゾラム 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
ジアゼパム 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
全身麻酔 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
プロポフォール 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
セボフルラン 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
局所麻酔剤 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
塩酸リドカイン 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
中枢抑制剤 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
塩酸モルヒネ 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
フェンタニルクエン酸塩 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下
バルビツール酸誘導体 血圧低下、心拍数低下、呼吸数低下

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