ハイテスターH

ハイテスターHの基本情報

ハイテスターHの概要

商品名 ハイテスターH
薬のタイプ 外用 / 第1類
製造会社 ミズホメディー
販売会社名 アリナミン製薬

ハイテスターHの特徴

一般用検査薬
排卵日予測検査薬 一般用黄体形成ホルモンキット

【排卵日を事前に把握することの重要性】
妊娠は卵子と精子が互いに生存している時期に出会うことから始まります。女性の体内での精子の生存期間が約2~3日であるのに対し、卵子は排卵後、約24時間しか生存しないといわれています。従って、排卵の前または直後の性交が最も妊娠しやすく、妊娠を望む上で排卵日を事前に把握することはとても大切なことです。

【排卵日がわかるしくみ(測定の原理)】
黄体形成ホルモン(LH)は、女性ホルモンの一種で、普段から少量分泌されています。生理(月経)周期の中頃に短期間ですが、このLHの分泌量が急激に増加します。このLHの大量分泌をLHサージといい、LHサージから約40時間以内に排卵がおこるといわれています。「ハイテスターH」は尿中に分泌されるLHを検出し、LHサージをとらえるための検査薬です。排卵を予測するための方法の一つとして基礎体温が知られていますが、基礎体温と併せて検査を行うと、より排卵日の予測の補助として有用です。
この検査薬は、LHサージを検出するもので、排卵を確認するわけではありません。6周期検査し、適切な時期に性交しても妊娠しない場合は、医師の診療を受けてください。

ハイテスターHの効果・効能

尿中の黄体形成ホルモン(LH)の検出(排卵日予測の補助)。

ハイテスターHの構成成分

1テストスティック中 ハプテン結合マウスモノクローナル抗LH抗体23.2ng、マウスモノクローナル抗LH抗体結合金コロイド1.15μg

ハイテスターHの用法・用量

検査のタイミング
ご自分の生理(月経)周期から換算して、次の生理(月経)開始予定日の17日前から検査を開始してください。
生理(月経)開始日の翌日を1日目とする。
生理(月経)周期とは、生理(月経)が始まった日を1日目とし、次の生理(月経)開始前日までの日数です。
生理(月経)周期が不規則な方は最近の2~3周期の中で一番短かった周期を目安にして、次回生理(月経)開始予定日を決めてください。
検査開始日から、1日1回、毎日ほぼ同じ時間帯に検査をしてください。
(過去に検査をしてLHサージがうまく確認できなかった場合や、今回検査をしたところ陽性か陰性かの判定に迷う場合などには、1日2回検査を行うことで、よりLHサージをとらえやすくなります。)
検査の手順
1.準備
1).アルミ袋からテストスティックを取り出し、先端のキャップをはずします。
アルミ袋は使用直前まで開封しないでください。
2).キャップをテストスティックの反対側にはめ、キャップのグリップ部を持ちます。
2.A尿をかける又はB尿につける
A.採尿部を下に向けて、直接尿をかけます。
尿は採尿部全体にかかるように5秒以上かけてください。
正面から採尿部に尿をかけてください。
尿を40秒かけても問題がないことを確認しています。
<注意>
判定窓や側面へ向けて尿をかけないでください。
B.又は、乾いた清潔な紙コップ等に尿を採り、採尿部全体がつかるように10秒間尿につけてください。
採尿部のみをつけてください。
<注意>
採尿部以外はつけないでください。
3.静置
採尿部を下に向けたままキャップをかぶせ、平らな場所に置き、10分待ってください。
10分静置後、次の判定のしかたに従って判断してください。
判定のしかた
正常に操作が行われた場合、リファレンス部に赤紫色のラインが出ます。
判定部のラインの本数(0~3本)により、それぞれ、スコア0、スコア1、スコア2、スコア3と判定してください。
リファレンス部にラインが出ていない場合は尿量不足等の操作上のミスが考えられます。
再度、検査のしかた(添付文書P.3)や注意事項(添付文書P.7)をよく読んで新しい検査薬で検査を行ってください。
テストスティックの判定部を次のように判定してください。
初めて陽性になったときが、LHサージが検出されたということであり、間もなく排卵がおこるというしるしです。
【陽性】前日と比べてスコアが増加した場合。
但し、前日スコア0、当日スコア1の場合は陰性と判定してください。
LHサージが検出されました。間もなく排卵がおこると予測されます。初めて陽性になった日かその翌日が最も妊娠しやすい時期(排卵日)です。
【陰性】前日と比べてスコアが増加しなかった場合、又は前日スコア0、当日スコア1の場合。
LHサージが検出されませんでした。翌日以降もほぼ同じ時間帯に陽性になるまで検査を続けてください。スコアが検査開始日から高い場合や、陰性が続く場合等は、判定に関する注意(添付文書P.7)を参照してください。
【使用に際して、次のことに注意してください。】
<採尿に関する注意>
にごりのひどい尿や異物がまじった尿は、使用しないでください。
検査前4時間程度はできるだけ排尿しないでください。もしくは検査前の最後の排尿から検査までを毎日ほぼ同じ時間あけてください。
検査前に、水分を過剰にとらないでください。
検査前に多量の発汗を伴う運動は避けてください。
<検査手順に関する注意>
採尿後は、速やかに検査を行ってください。尿を長く放置すると検査結果が変わってくることがあります。
操作は、定められた手順に従って正しく行ってください。
<判定に関する注意>
1.検査初日からスコア2又は3になった場合
既に排卵された可能性があります。妊娠を望む場合は、できるだけ早く性交することで、妊娠の可能性が高まります。また、スコアの低下が確認できるまで検査を続けてください。(確認できない場合は、3を見てください。)
2.検査期間中、陰性が続く場合
早期に医師又は薬剤師に相談してください。通常、排卵期に、本品を使用すると陽性となりますが、女性の内分泌的背景、例えば不規則な生理(月経)周期、短期LHサージ(12時間以内)などの原因で、まれに陽性とならないことがあります。
3.検査期間中、スコア2又は3が続く場合
早期に医師の診療を受けてください。妊娠、分娩後、流産後、胞状奇胎絨毛癌等の絨毛性疾患、人工妊娠中絶後、あるいは不妊治療のための薬剤投与、内分泌障害、閉経期などでは、排卵と無関係にスコア2又はスコア3が続く場合があります。
4.検査をし、その都度陽性を確認した上で適切な時期に性交しても6周期以上妊娠しない場合
妊娠しにくい原因は排卵に関する問題だけではありません。できればパートナーと一緒に医師に相談してください。但し30歳代後半以上の方、結婚後妊娠できない期間が長い方、早期の妊娠をご希望の方は早めに受診することをお勧めします。

ハイテスターHの主な副作用

1.次の人は、使用前に医師に相談してください。
不妊治療を受けている人
通常の性交を継続的に行っても1年以上妊娠しない人
生理(月経)周期が極端に不順又は経血量が異常など月経異常がある人
2.検査期間中、陰性が続きLHサージが確認できない場合は、早期に医師又は薬剤師に相談してください。
3.この説明書の記載内容で分かりにくいところがある場合は、医師又は薬剤師に相談してください。

ハイテスターHの添付文書

PDFファイルを開く

※添付文書のPDFファイルは随時更新しておりますが、常に最新であるとは限りません。予めご了承ください。