尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)
腎臓の尿細管における尿酸の再吸収に関わるトランスポーターの働きを阻害することで、尿中からの尿酸排泄を促し、尿酸値を下げることで高尿酸血症などの病態を改善する薬
尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)の解説
尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)の効果と作用機序
尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)の薬理作用
高尿酸血症は、血液中の尿酸の濃度(尿酸値)が高い状態でこの状態が続くと、痛風発作を誘発したり、尿酸結石や尿路結石の因子となる。また、慢性腎臓病などとの関連性も示唆されている。
体内で産生された尿酸の多く(約2/3)は腎臓から尿中へ排泄される。腎臓でつくられた尿(原尿)は尿細管という管を通って輸送されるが、この尿細管では尿に含まれる水分などの物質を血管内(血液中)へ戻す再吸収が行われている。尿細管の部位のうち、近位尿細管では尿酸などの再吸収が行われていて、尿酸の血管内への再吸収を担うのがURAT1(Urate transporter 1)というトランスポーター(運び屋的な物質)となる。このURAT1の働きを阻害すれば、尿酸の血管内への再吸収が阻害され、尿酸は尿と一緒に体外へ排泄されるため、結果として血液中の尿酸濃度(尿酸値)の低下が促される。
本剤は、尿酸の再吸収に深く関わるURAT1を選択的に阻害し、尿酸値を下げることで高尿酸血症や痛風の病態を改善する効果をあらわす。
なお、腎臓では血管内(血液中)から尿酸を尿細管へ輸送する尿細管分泌も行われている。仮にこの分泌に関わるトランスポーター(ABCG2など)を阻害してしまうと血液中に尿酸が留まりやすく(尿酸値が下がりにくく)なるが、この分泌に関わるトランスポーターに対する本剤の阻害作用は弱いとされ、本剤は尿酸の分泌には影響を及ぼさず効率的に血液中の尿酸値を低下することが期待できるとされる。
尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)の主な副作用や注意点
- 消化器症状
- 軟便などがあらわれる場合がある
- 筋・骨格系症状
- 関節炎、四肢不快感などがあらわれる場合がある
尿酸再吸収阻害薬(高尿酸血症治療薬)の一般的な商品とその特徴
ユリス
- ドチヌラド製剤
- 本剤の服用中に痛風
発作 がおこった場合の注意- 医師に指示された用量で服用を継続する
- 症状に応じてコルヒチンなどを併用する