副交感神経刺激薬(点眼薬)
眼圧を上げる眼房水の排泄を促進し、眼圧を下げて緑内障の悪化を防ぐ薬
副交感神経刺激薬(点眼薬)の解説
副交感神経刺激薬(点眼薬)の効果と作用機序
副交感神経刺激薬(点眼薬)の薬理作用
緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が高くなってしまうことで視神経にダメージが加わり、視野が狭くなるなどにより目が見えづらくなる病気である。
眼圧が高くなる要素として眼球を満たしている眼房水があり、この体液が多くなると眼圧が高くなり、緑内障が悪化する。眼房水の排泄には副交感神経が関与していて、この神経が刺激を受けると毛様体筋という筋肉が収縮し、眼房水の排泄経路が開くことで排泄が促進される。
本剤は副交感神経刺激作用により、眼の毛様体筋の収縮により眼房水の排泄が促進され眼圧を下げる作用をあらわす。また、眼の瞳孔を収縮(縮瞳)させる作用ももつため、検査によって一時的に広げた瞳孔を縮める目的などで使用する場合もある。
副交感神経刺激薬(点眼薬)の主な副作用や注意点
- 眼など局所への副作用
- 充血、刺激感などの
症状 があらわれる場合がある
- 充血、刺激感などの
- 全身への副作用
- 点眼後、薬液が眼と鼻をつなぐ菅を通り体内へ吸収されることによって生じる
- 頻度は稀であるが、下痢や吐き気、頭痛などの
症状 があらわれる場合がある
副交感神経刺激薬(点眼薬)の一般的な商品とその特徴
サンピロ
- 0.5%点眼液から4%点眼液まで、濃度の違いにより複数の規格があり、
症状 などに合わせた選択が可能