脳循環改善薬
脳循環を改善し脳への栄養や酸素を送りやすくすることで脳梗塞後のめまいや意欲の低下などを改善する薬
脳循環改善薬の解説
脳循環改善薬の効果と作用機序
脳循環改善薬の薬理作用
脳梗塞では脳の血管の一部が詰まり、脳細胞に十分な血流が届かず、脳細胞がダメージをうけた状態になる。
脳梗塞後は脳細胞のダメージがあったり、脳の血流が悪くなっている状態で、脳からの適切な指令が伝わりにくくなり、めまいや意欲の低下などの症状がおこる場合がある。脳血管を広げ血流をよくすることで脳循環を改善し脳にエネルギーや酸素が送られ、脳梗塞後の諸症状の改善が期待できる。
本剤は脳血管の拡張作用などにより脳循環を改善し、脳梗塞後のめまいや意欲の低下などの諸症状の改善作用をあらわす。
脳循環改善薬の主な副作用や注意点
- 消化器症状
- 食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などがあらわれる場合がある
- 精神神経系症状
- 頭痛、不眠、眠気などがあらわれる場合がある
肝機能障害 - 頻度は非常に稀である
倦怠感 、食欲不振、発熱、黄疸 などがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
脳循環改善薬の一般的な商品とその特徴
ケタス
- 血管拡張以外の作用に関して
血栓 の形成や神経の損傷を抑える作用などもある- 抗
アレルギー 作用をもち気管支喘息などで使用する場合もある
サアミオン
- 散剤もあり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットも考えられる
血小板 凝集(血液が固まりやすくなる)を抑える作用などもある
セロクラール
血小板 凝集(血液が固まりやすくなる)を抑える作用などもある