こうさんきゅうせいしょうかかんしっかん
好酸球性消化管疾患
消化管が好酸球による炎症によって機能不全をきたした状態
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最終更新: 2020.11.12
好酸球性消化管疾患の基礎知識
POINT 好酸球性消化管疾患とは
白血球の一種である好酸球が消化管に集まって炎症を引き起こすことによって、消化管の正常な機能が障害される病気です。アレルギーが関わると考えられています。炎症が起こる部位によって、好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎に分けられています。好酸球性食道炎の主な症状は、飲み込みづらさやつかえ感です。また、好酸球性胃腸炎では、腹痛、下痢、嘔吐などの症状がでます。好酸球性消化管疾患かどうか調べるには内視鏡検査(上下部消化管内視鏡検査)が有用です。内視鏡検査では、消化管の内部の粘膜の凹凸や色調を調べたり粘膜の一部を採取(生検)したりします。このように採取された粘膜を顕微鏡で調べる検査(病理学的検査)で、好酸球が一定数以上観察されると診断されます。治療として、原因となりうる食べ物を避けること、内服薬(ステロイドやプロトンポンプ阻害剤)、炎症をきたしている消化管へステロイドを注射することなどが有用です。
好酸球性消化管疾患について
好酸球性消化管疾患の症状
好酸球性消化管疾患の検査・診断
内視鏡 検査(上下部消化管内視鏡検査 )- 好酸球性消化管疾患
かどうか調べるのに重要
消化管 の粘膜の凹凸や色調がわかる- 粘膜の一部を採取して、顕微鏡で好酸球の量を検査する
- 好酸球性消化管疾患
かどうか調べるのに重要
血液検査
- 血液中の好酸球数が増えていることが多い
- 原因となっている
アレルギー 物質を同定するのに役立つ
好酸球性消化管疾患の治療法