いぞんせいぱーそなりてぃしょうがい
依存性パーソナリティ障害
従属的で他人にしがみつく行動をとり、面倒をみてもらおうとする欲求が強く、社会生活に障害をきたす
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最終更新: 2019.03.06
依存性パーソナリティ障害の基礎知識
POINT 依存性パーソナリティ障害とは
従属的で他人にしがみつく行動(具体例は下記参照)をとり、面倒を見てもらおうとする欲求が強すぎて、社会生活に支障をきたす病気のことです。原因は不明ですが、環境と遺伝の両方が影響していると考えられています。特有の検査はなく、自覚症状や周りの人の話をもとにして診断が行われます。精神療法(行動療法や集団療法など)が有効で、パニック症状や抑うつ症状をともなう人にはそれぞれ抗不安薬や抗うつ薬を使います。依存性パーソナリティ障害が心配な人は精神科や心療内科で相談してください。
依存性パーソナリティ障害について
依存性パーソナリティ障害の症状
- 主な症状の例
- どんな服を着ていけばいいか、傘を持って行くべきかなど日常のことを決めるにも、他の人からの助言や保証がないと決断ができない
- どこに住むべきか、どんな仕事につくべきかなど自分の生活のほとんどのことで、親をはじめ他人に責任をとってもらおうとする
- 支持を失うことを恐れて、他人の意見に反対を表明することが困難である
- 自分自身の考えで計画を始めたり、物事を行うことが困難である
- 他人からの世話や支えを得るために、不快なことまで自分から進んでやるほど、やりすぎてしまう
- 一人になると不安、無力感を感じ、自分自身の面倒を見ることができないと考えてしまう
- 交際相手と別れるなど、親密な人間関係が終わった時に自分を世話し支えてくれる別の関係を必死で探す
- 一人残されて自分で自分の面倒を見ることになるのを異常なほどに恐れる
依存性パーソナリティ障害の検査・診断
- 診断を確定できるような依存性パーソナリティ障害に特有の検査はない
- 症状や周りの人の話を聞いたりすることで診断する
依存性パーソナリティ障害の治療法
- 精神療法が重要
- 行動療法、家族療法、集団療法など様々な種類の治療が有効である
- 内服治療
- パニックに陥る人にはベンゾジアゼピン系
抗不安薬 が有効な場合がある 抑うつ 症状に対して抗うつ薬を用いることもある
- パニックに陥る人にはベンゾジアゼピン系
依存性パーソナリティ障害が含まれる病気
依存性パーソナリティ障害のタグ
依存性パーソナリティ障害に関わるからだの部位



