てきおうしょうがい
適応障害
重大な生活の変化などストレスがかかる生活上の出来事に反応して、抑うつ気分、不安、心配などの多様な精神症状が出現するもの
3人の医師がチェック 50回の改訂 最終更新: 2017.12.06

適応障害の基礎知識

適応障害について

  • 重大な生活の変化などストレスがかかる生活上の出来事に反応して、抑うつ気分、不安、心配などの多様な精神症状が出現するもの
    • 通常社会的な機能も妨げられることが多く、症状の有無や症状の強弱には個人のストレス耐性や個人的資質が関連する

適応障害の症状

  • ストレス性の出来事、生活の変化が生じてから1か月以内に抑うつ気分、不安、心配などの症状が出現する
    • 症状は最大でも6か月以内で治まるとされる
    • ただし、持続的にストレスが加わる場合は6ヶ月を超えても症状が出うる

適応障害の検査・診断

  • 医師の問診により診断される
    • 血液検査や画像検査で異常は見られない

適応障害の治療法

  • 適応障害そのものを治癒するための薬はないが、不安や不眠に対して抗不安薬や睡眠導入剤を使用することがある
  • 症状が重度である場合、休環境の調整を必要とする
    • ストレス環境の改善
  • ストレスへの対処能力を高めるための環境配備も重要
    • 認知行動療法
    • 休息   など

適応障害の経過と病院探しのポイント

適応障害が心配な方

適応障害では状況、環境に反応して憂鬱な気分になったり、体調の変化を自覚することが特徴的です。

自身が適応障害でないかと心配になった時、最初に受診するのは精神科、心療内科、メンタルヘルス科の病院やクリニックが適しています。精神科専門医、精神保健指定医という資格がありますので、これらの医師がいるところだと安心ですが、もしかかりつけの内科医師がすでにいるようであれば、そこから診療情報提供書(紹介状)をもらった上で受診することをお勧めします。適応障害を診断する上で普段の様子や、その他の病気の有無、検査結果はとても参考になるためです。

適応障害の診断は問診と診察で行います。血液検査や頭部のMRIなどの検査は、適応障害の症状が身体的な疾患が原因で出ていないことを確認するために行う場合がありますが、適応障害を診断するためには不要です。血液検査はクリニック、病院のどちらで受けることも可能ですが、頭部MRIなどは撮影出来る病院が限られているため、クリニックを受診した場合、検査を受けに総合病院などに行っていただく可能性があります。

適応障害は状況、環境に反応して症状が出るため、正確に診断をすることが難しく、診察する医師により意見が分かれる場合があります。症状としてうつ状態や不安が強くでることがあり、うつ病や不安障害と診断されてしまう場合もあります。

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適応障害でお困りの方

適応障害を専門に治療している医療機関というのはあまりなく、特別な薬や特殊な治療を必要とする病気ではありません。治療は環境調整とカウンセリング(心理療法)、症状に応じて必要な場合は飲み薬で対症療法を行います。これらの治療は病院でもクリニックでも受けることができますが、カウンセリングや心理療法を適切に提供してくれる医療機関を選ぶことは大切なポイントです。

環境調整は最も大切で、強いストレス要因がある場合、それといかに距離を取るかという環境調整が必要になってきます。

もう一方、ストレスを受ける側の因子(患者さん)にも、ストレスの受け止め方などの認知を変化させていくような認知行動療法をはじめとしたカウンセリング(心理療法)を受けていただくことが一般的です。

眠れない、食欲が落ちているなど、対処が必要な症状がある場合は、睡眠導入剤を一時的に使用するなど、対症的な薬物療法を行うことがありますが、適応障害そのものを治療するわけではないため根本的な治療法ではありません。

適応障害は、職場でのストレスや学校での問題が発生源になっているケースが多く見られます。
職場での健康相談室、産業医などの産業保健スタッフ、学校でのスクールカウンセリングや学生相談室など、状況を把握してもらいやすく、環境調整に力を貸してくれる専門家に相談できる場合も多いです。医療機関に受診することと併せて、それらを利用してみるのも一つの方法です。

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