かんぴしょう
柑皮症
カロチンの過剰な摂取などが原因で、皮膚が黄色っぽくなった状態
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最終更新: 2022.04.15
柑皮症の基礎知識
POINT 柑皮症とは
カロチンが過剰に身体に溜まったことによって、皮膚が黄色くなる病気です。柑皮症はカロチンが多く含まれている食品をとることや、カロチンを処理する肝臓の機能が低下することによって起こります。カロチンが多く含まれている食品は柑橘類やかぼちゃ、にんじん、あんずなどです。柑皮症の症状は皮膚が色づく以外はないので、特に治療は必要ありません。ただし、肝臓の機能が低下していることはあるので、肝機能の検査を行うことがあります。柑皮症が心配な人は皮膚科を受診してください。
柑皮症について
- カロチンの過剰な蓄積が原因で、皮膚が黄色っぽくなった状態
- カロチンは体内に入ると肝臓で
代謝 されてビタミン Aに変わる
- カロチンは体内に入ると肝臓で
- 主な原因
- カロチンの過剰摂取
- 柑橘類やかぼちゃ、にんじん、あんず、マンゴーなどに多く含まれる
- その他に、
肝機能障害 や脂質異常症がある人に起こりやすくなる
- カロチンの過剰摂取
柑皮症の症状
- 主に手や足の裏、鼻などの肌の色が黄色っぽくなる
- 白目などは黄色くならない
- かゆみなどの
症状 は伴わない
柑皮症の検査・診断
- 基本的には食生活の聴取と視診で判断する
- 必要に応じて脂質異常症の検査や肝機能の検査を行う
柑皮症の治療法
- 特別な治療は必要ない
- カロチンの摂取量を減らすと皮膚の色は元にもどる