抗菌薬治療開始前に腰椎穿刺を行って髄液を採取することが望ましいが、非常に重症である場合は先に抗菌薬治療を行う。髄液を採取した場合は、塗抹検査と培養検査の療法を行う。
使用が推奨される治療薬の例
*抗菌薬を使用する前にステロイドを投与することで神経の後遺症が残りにくくなるとされる。
*脳脊髄液の塗抹検査を行うことで、起炎菌をある程度絞ることができる
生後1ヶ月未満
アンピシリン + セフォタキシム
生後1ヶ月から50歳未満
バンコマイシン + セフトリアキソン
バンコマイシン(点滴)
投薬期間の目安
原因となった菌によって治療期間が異なる
・肺炎球菌:14日間
・B群β溶連菌:21日間
・髄膜炎菌:7日間
・インフルエンザ桿菌:7日間
・インフルエンザ桿菌以外のグラム陰性桿菌(大腸菌、緑膿菌など):21日間
・リステリア:21日間
投与量・回数の目安
腎機能(CCR) | 1回投与量/1日投与回数 |
---|---|
CCR>50 | 1000mg/2回 |
50≧CCR≧10 | 1000mg/1回 |
10>CCR | 1000mg/4-7日に1回 |
実際の商品例を調べる
50歳以上
バンコマイシン + セフトリアキソン + アンピシリン
バンコマイシン(点滴)
投薬期間の目安
原因となった菌によって治療期間が異なる
・肺炎球菌:14日間
・B群β溶連菌:21日間
・髄膜炎菌:7日間
・インフルエンザ桿菌:7日間
・インフルエンザ桿菌以外のグラム陰性桿菌(大腸菌、緑膿菌など):21日間
・リステリア:21日間
投与量・回数の目安
腎機能(CCR) | 1回投与量/1日投与回数 |
---|---|
CCR>50 | 1000mg/2回 |
50≧CCR≧10 | 1000mg/1回 |
10>CCR | 1000mg/4-7日に1回 |
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頭蓋手術後や頭蓋骨骨折、頭蓋内に異物のある場合
バンコマイシン + セフェピム
バンコマイシン(点滴)
投薬期間の目安
原因となった菌によって治療期間が異なる
・肺炎球菌:14日間
・B群β溶連菌:21日間
・髄膜炎菌:7日間
・インフルエンザ桿菌:7日間
・インフルエンザ桿菌以外のグラム陰性桿菌(大腸菌、緑膿菌など):21日間
・リステリア:21日間
投与量・回数の目安
腎機能(CCR) | 1回投与量/1日投与回数 |
---|---|
CCR>50 | 1000mg/2回 |
50≧CCR≧10 | 1000mg/1回 |
10>CCR | 1000mg/4-7日に1回 |