体部白癬(たむし)の基礎知識
POINT 体部白癬(たむし)とは
水虫の原因菌である白癬菌が手足や股間以外に感染を起こした状態です。主に感染が起こる箇所は胸・腹・背中です。感染が体部白癬(たむし)では、体の皮膚に色の変化が生じます。赤くなったり、皮がむけたり、他の部位と比べてがさつきが増したりといった様々な症状があります。見た目だけでは体部白癬かどうかの診断が難しいため、白癬かどうかを確定するには、はがれた皮膚を採取して顕微鏡で観察します。治療には塗り薬で用います。体部白癬でお困りの場合は、皮膚科あるいは感染症内科にかかるようにしてください。
体部白癬(たむし)について
体部白癬(たむし)の症状
- 赤いぶつぶつ(丘疹)が円状に広がる
- 痒みを伴うこともある
- 円の中心部は治ることが多く、痒い丘疹が輪のように広がっていく
体部白癬(たむし)の検査・診断
- 真菌顕微鏡検査で症状のある部位から白癬菌が見つかれば診断される
体部白癬(たむし)の治療法
- 病変に抗真菌薬の塗り薬を塗る
- 塗り薬は皮膚の症状よりも広めに塗る
- 皮膚の荒れがひどい場合や部位や範囲に応じて飲み薬(アリルアミン系やトリアゾール系)を使用することもある
体部白癬(たむし)の経過と病院探しのポイント
体部白癬(たむし)が心配な方
体部白癬(たむし)では、体の皮膚に色の変化が生じます。赤くなったり、皮がむけたり、他の部位と比べてがさつきが増したりといったさまざまな症状があります。見た目だけでは体部白癬かどうかの診断が確定できないため、白癬かどうかを確定するには、はがれた皮膚を採取して顕微鏡で観察します。
ご自身の症状が体部白癬でないかと心配になった時には、お近くの皮膚科クリニックで相談してみることをお勧めします。白癬は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。悩む前に診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。
なお、薬局やコンビニエンスストアでも白癬の治療薬を販売しているところがあります。もしこれらの薬を既に自己判断で使用している場合、皮膚科を受診する前には1週間ほど薬を休んでから受診することをお勧めします。薬を使用中だと白癬菌の数が減っていて、検査をしても見つからず診断がつかないことがあるためです。自己診断が合っていて、かつ薬を正しく使っていればそれで治ってしまうこともありますが、診察を受けることをお考えであればこのような段取りを踏んでからの受診が良いでしょう。
体部白癬(たむし)でお困りの方
体部白癬の治療は、塗り薬が基本です。症状の範囲が広かったり程度が強い場合には内服薬を使用することもあります。体部白癬については、診断がつき次第その場で治療が開始されますし、治療の方法にもバリエーションが少ないため、どのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。しかし、診断が間違っていて別の種類の薬を使用し続けていると症状が治らない(もしくは悪化する)ことがあるため注意が必要です。
治療が長引くことがありますので、皮膚の角質が入れ替わるまで根気強く治療を続けることが必要です。症状が外見上治まるタイミングと、本当に菌がいなくなるタイミングにはズレがあります。見た目上治ったからと言ってそこで治療を中断してしまうとまた再発して治療が仕切り直しになってしまうため、場合によっては数か月間、通院しながら治療を行うことが必要となります。
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