そくかんせつかつえきほうえん
足関節滑液包炎
足首の前方にある滑液包(関節の摩擦を減らすための袋)に炎症がおこり、腫れや痛みを生じる病気
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最終更新: 2022.03.23
足関節滑液包炎の基礎知識
POINT 足関節滑液包炎とは
足首の前側にある滑液包(関節の摩擦を減らすための袋)に炎症が起こり、腫れや痛みが現れた状態です。足首の前側に傷み・腫れが現れ、歩行や階段の上り下りがやりずらくなり日常生活に支障が現れます。足首の状態を確認するために診察や超音波検査、MRI検査が行われます。安静にすることによって症状の緩和が見込めるので、足首を一時的に固定し、アイシングや鎮痛薬の内服と併用します。足関節滑液包炎が心配な人は整形外科を受診してください。
足関節滑液包炎について
- 足首に
炎症 がおこり、腫れや痛みがでる病気- 滑液包という部位に炎症が起こる(滑液包とは:関節の周りなど骨や靱帯、腱が多く存在する場所で、摩擦を少なくする役割を持つ)
- 滑液包は袋状になっており、その中には滑液という潤滑油が入っている
- 炎症が起きると滑液包が腫れ、痛みがでる
- 長時間の正座や激しい運動などによる足首の圧迫や酷使が主な原因となる
足関節滑液包炎の症状
- 足首の前方の腫れ、痛み
- 歩行や階段、正座、しゃがむなど日常生活の障害
足関節滑液包炎の検査・診断
- 足首の状態を確認する
超音波検査 MRI 検査
- 関節の
感染症 や痛風などとの鑑別 が必要な場合もある
足関節滑液包炎の治療法
- 安静にする:まずは
炎症 を治めるために安静にする - 足首を一時的に固定する
- 炎症が強い間はあまり動かさないようにする
- 骨折がないことがわかるまで、念のため固定する場合もある
- 痛みのある部位を氷で冷やす
NSAIDs (痛み止め)の使用