Beta 近視のQ&A
アイレーシックを受けるにはどんな段取りになるのか
◎アイレーシックの治療の流れ 一般的な眼科的検査(網膜剥離もしくは緑内障白内障などの病気がないかどうか)と同じように、手術によって問題が生じないかを時間をかけて調べます。 他の眼科手術と同じく手術後にも定期検査が必要です。
◎術前検査 屈折度数、角膜曲率半径測定、波面収差検査、自覚的視力検査(裸眼/矯正)、角膜形状(前面/後面)、角膜厚検査、眼圧検査、調整麻痺屈折度、前眼部検査/眼底検査
◎手術の流れ
・点眼麻酔し、フェムトセカンドレーザーで100マイクロンほどの薄いフラップを作成する
・そのフラップをめくり、エキシマレーザーで角膜実質層を変化させる
・フラップを元の位置に戻す(照射時間はわずか数十秒ほどである)
・最後に角膜の層間を洗浄して終了となる
*手術時間は両眼で約10分程度です。
◎術後検査 他覚的屈折度数、角膜曲率半径測定、自覚視力検査、前眼部診察
◎定期検診(翌日/1週間後/1か月後/1年後) 他覚と自覚の視力検査、屈折度、角膜曲率半径測定、診察(前眼部検査)
アイレーシックとはどんな手術なのか
◎アイレーシックとはどんな手術か
レーシック手術の中で、カスタムビューやiFS、アイデザイン/ウェイブスキャンのデータを用いた高精度のものを指します。
レーシックは視力を改善させる目的で、エキシマレーザーを用いて角膜の形状を変化させる手術です。フェムトセカンドレーザー(イントラレース)を併用することでイントラレーシックとも呼ばれています。またウェーブフロント(波面収差)検査機器を測定してからそれぞれの眼球に合わせたオーダーメイド照射はカスタムレーシックというのもあります。アイレーシックはこれらの技術をすべて応用することで完成します。
通常のレーシックは0.25D単位で矯正しますが、アイレーシックは0.1D単位で精密に屈折異常を矯正できます。
◎アイレーシックは以下の3つの機器を併用した手術である
・ウェーブフロントガイド計測(iDesign)/(WaveScan)
・フェムトセカンドレーザー(iFS)
・ビジックスSTAR S4 IR
◎アイレーシックは安全なのか
アイレーシックはFDA(米国医薬品局)と厚生労働省がその安全性を認めています。
◎アイレーシックのメリット
通常のレーシックとよりも精密な手術ができるので見え方の質が向上します。同じ視力に矯正できたとしても、通常のレーシックよりもクリアな見え方になります。
また夜間のハロー・グレア(光がぼんやりと周囲を取り囲むようにみえること)も大幅に改善できます。
◎アイレーシックのデメリット
角膜をレーザーの熱を用いて変化させてしまうため、一度変化させてしまった角膜を元に戻すことはできません。
ICLとはどんな手術なのか
◎ICLとは ICLとはスター・サージカル社製のフェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)後房型のレンズ名で、これを用いた手術名称としても用いられる場合もあります。
◎フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)とは 小さなレンズを眼の中に挿入し、近視・遠視・乱視を矯正する治療法です。 角膜と虹彩の間に眼内レンズを挿入する前房型と、虹彩と水晶体の間に眼内レンズを挿入する後房型があります。眼の中に入れるので眼内コンタクトレンズとも呼ばれる。
◎ICLのレンズは何でできているのか ICLのレンズは、長期間にわたって耐久性や生体適合性に優れた“コラマー(Collamer)”という特殊な素材でできています。一生目の中に入れていても問題無いと考えられています。
◎ICLを受けると本当に目が良くなるのか ICLを受けられた方の98.1%が両眼1.0以上に視力が回復(術後6ヵ月後の視力)し、99%以上の方が満足しているというデータがあります。
◎ICL手術は安全なのか ICLを用いた手術の歴史は20年以上にもなります。 1997年に欧州CEマークを取得し、2005年にアメリカFDAに承認されました。日本でも2010年にICLの有効性と安全性に対して厚労省の認可がおりました。2014年には、日本で開発されたホールICLが厚労省に認可され、2016年にはEVO+(光学部拡大モデル)も認可されました。 白内障の手術が必要になった場合や、予期せぬ何らかのトラブルが生じた場合でも、小さな切開創から挿入したレンズを取り出して眼の状態を元に戻すことが可能です。
◎ICLのメリット
・角膜を削らないため、レーシックよりも視界がクリアになる
・強度の近視や乱視も矯正可能であり、長期的に視力が安定する
・レンズを交換する必要なく永久的に挿入しておける一方で、必要に応じてレンズを取り出すことも できる
・ドライアイの出現がない
・ハロー・グレア(光のにじみ)の発生を抑えることができる
・UVカットのレンズを使用しているため、白内障の原因の一つといわれている有害な紫外線をカットできる
◎ICLのデメリット
・レンズが届くまで時間がかかるため手術をすぐに行うことができない(2週間~最大3ヵ月)
・レーシックと比べ手術費が高額である
ICLを受けるにはどんな段取りになるのか
◎ICLの治療の流れ 術前検査(2回)、手術当日検査、手術、術後健診の流れで行います。
◎1回目の術前検査ではどんなことを行うのか 屈折度/角膜曲率半径測定、波面収差検査、自覚視力検査(裸眼/矯正)、角膜形状(前面/後面)、角膜厚検査、眼圧検査、調整麻痺下屈折度検査、診察(前眼部検査/眼底検査)、前房深度
◎2回目の術前検査ではどんなことを行うのか 屈折度/角膜曲率半径測定、自覚視力検査(矯正5段階)、前房深度、角膜内皮細胞検査、WTW (黒目の大きさ)、診察(前眼部検査)
◎手術当日検査ではどんなことを行うのか 手術に必要なマーキング、角膜形状解析装置での基準点測定
◎手術の流れ
・目薬タイプの麻酔を点眼し、レンズを挿入する入口を作るために角膜を切開する。 ※切開創は約3mmと非常に小さいため縫う必要がありません。傷口は時間の経過とともに自然治癒します。
・切開した部分から折りたたんだレンズを挿入する
・レンズは眼の中でゆっくりと自然に広がる
・レンズの支持部(端の部分)を虹彩の下に入れて目の中を洗浄する
◎手術後の注意点
・上記の段取りでもう片方の眼も同様にレンズを挿入する
・手術は両眼で10-20分程度で終了する
・手術後は1-2時間ほど休憩した後に診察を行い、問題がなければそのまま帰宅できる
◎手術後帰宅前検査 他覚屈折度/角膜曲率半径測定、裸眼視力検査、眼圧検査、診察
◎術後定期検診(翌日/1週間後/1か月後/3ヵ月後/6か月後/1年後/以降1毎年) 他覚屈折度/角膜曲率半径測定、自覚視力検査、眼圧検査、角膜内皮細胞検査、診察(前眼部検査/眼底検査/Vault確認)
レーシック手術とはどんな手術なのか
◎レーシック手術とは レーシックとはLASIK(Laser In Situ Keratomileusis)のことです。 レーシック手術では、角膜にエキシマレーザーを照射して角膜の屈折力を調整することで近視・遠視・乱視を矯正する事ができます。
◎レーシック手術の種類 レーシックの手術の中でも以下の種類があります。
・レーシック
・イントラレーシック
・アイレーシック
・エピレーシック
・PRK
・ラセック
◎レーシックのメリット
・入院の必要がなくその日に帰宅できる
・手術後は裸眼で生活ができる
・翌日から視力回復を実感し、すぐに日常生活が可能である
◎レーシックのデメリット
・ドライアイが生じやすい
・ハロー(光がにじむ)が出やすい
・角膜を元の形には戻せない
レーシックを受ける際の病院選びのポイント
レーシック手術の病院選びには以下を参考にすると良いです。
・眼表面、角膜を含む前眼部を良く理解している眼科専門医のいる医療機関
・レーシック手術数の多い医療機関
・手術後のサポートが手厚い医療機関
・レーシック後の老眼や白内障にも対応できる医療機関
・術前の説明に時間をかけ、不安なく手術できる医療機関
・厚生労働省から承認された医療機器を用いている医療機関
レーシック手術を受けるにはどんな段取りになるのか
◎手術の流れ 術前検査、手術、術後健診の流れで行います。
◎術前検査で行うこと 他覚屈折度/角膜曲率半径測定、波面収差検査、自覚視力検査(裸眼/矯正)、角膜形状(前面/後面)、角膜厚検査、眼圧検査、調整麻痺化屈折度検査、診察前眼部検査/眼底検査)
◎手術の流れ
・目薬タイプの麻酔を点眼し、フェムトセカンドレーザーでフラップを作成する
・フラップをめくり、エキシマレーザーで角膜を矯正し、フラップを元の位置に戻す(レーザーの照射時間はわずか数十秒ほどである)
・眼を洗浄し終了
*もう片方の眼も同じ工程で、手術は両眼で10分程度で終了します。
◎手術後検査 他覚屈折度/角膜曲率半径測定、自覚視力検査、診察
◎定期検診(翌日/1週間後/1か月後/1年後) 他覚屈折度/角膜曲率半径測定、自覚視力検査、診察(前眼部検査/眼底検査)
フェムトセカンドレーザーとはどんなレーザーですか
フェムト秒の単位でレーザーが照射されるシステムです。(1 フェムト秒は 1000 兆分の 1 秒) 近赤外線レーザーで、1000兆分の1秒単位という非常に短い時間でレーザーが照射される。
パルス幅が短いことでとても弱いエネルギーで効果を発揮することができます。このレーザーは熱を発せず組織への侵襲がなく、光ディスラプション(光切断)と呼ばれるプロセスにより精密に組織を分離する。
眼科領域ではこれまでにレーシックなどの屈折矯正手術に用いられていましたが、角膜手術に加えて白内障手術にも応用されています。