にょうまくかんいざんしょう
尿膜管遺残症
尿膜管(胎児のころに膀胱と母体をつないでいる管)が、生後も閉じずに残っている状態。細菌が感染しやすく、腹痛などの症状が現れる
10人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2022.06.08

Beta 尿膜管遺残症についての医師コメント

報道が正しければ、フィギュアスケートの羽生選手が最近手術された病気です。成人の約2%にこの病気があると言われていますが、感染を起こしてしまうケースはそのごく一部です。症状がなく、感染を起こさなければ様子をみていて問題はほとんどありません(ごくまれに癌化などがありますが)。感染を起こすと、下腹部の痛みと発熱をきたすことが多いですが、おへそから臭い汁が出てきてしまうケースもしばしばあります。そのような場合は抗生物質を投与し、膿を外側に出すような処置でまずは対応しますが、治りが悪い場合や感染を繰り返すケースがあり、その場合には手術で尿膜管を切除しなくてはいけません。手術以外に根治できる治療法は確立されていないのが現状です。おへそ周りをいじくることが多かったり、あまりおへそを洗わないで不潔にしていたりすると、感染を起こすケースが多いようですので、おへそはしっかりシャワー/石鹸で日ごろからきれいにしておくことが大事ですね。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.13