ぜんぱんせいふあんしょうがい
全般性不安障害
様々な事柄に対して不安を強く感じてしまう状態。不安障害の一種。
7人の医師がチェック 102回の改訂 最終更新: 2018.02.07

Beta 全般性不安障害のQ&A

    全般性不安障害は、どんな病気ですか?

    全般性不安障害とは、ある出来事や活動について過度の不安と心配が続く状態が6ヶ月以上続く疾患です。不安の制御が困難な状態です。筋肉の緊張や、刺激に過敏になる、眠れなくなる、などの身体症状が伴うこともあります。

    全般性不安障害の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    原因は不明です。生物学的要因と心理社会的要因がともに関与していると推測されています。  生物学的要因としては、GABAやセロトニンなどの神経伝達物質との関連が指摘されています。  心理社会的要因としては、誤って不正確に認知された危険に対して反応しているという仮説、不安は解決されない無意識の葛藤の症状であるという仮説などが呈示されています。

    全般性不安障害は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    生涯有病率(一生のうちに一度は病気にかかる人の割合)は5%ぐらいと言われています。男女比は1:2で女性に多い傾向があります。

    全般性不安障害が発症しやすくなる、または全般性不安障害の人が他に注意すべき病気はありますか?

    全般性不安障害の人の50-90%に社会恐怖、パニック障害、うつ病などの他の精神疾患の合併が見られます。特に25%の人がパニック障害になると言われています。気分変調性障害や薬物依存なども合併が多く見られます。

    全般性不安障害は、遺伝する病気ですか?

    必ず遺伝する疾患ではありませんが、全般性不安障害の人の第1度親族のうち25%は全般性不安障害に罹患していると言われています。また、一卵性双生児の片方が罹患している場合、もう片方の50%も罹患し、二卵性双生児では15%がもう片方も罹患する、という報告があります。

    全般性不安障害の、その他の症状について教えて下さい。

    不安の他に、筋肉の緊張、自律神経の調整異常、過敏になる、などの症状があります。筋肉の緊張は、震え、不穏や頭痛などとして現れます。自律神経の異常は、過呼吸、多量の発汗、動悸、胃腸障害などとして現れます。過敏は、驚きやすさなどで現れます。

    全般性不安障害は、どのように診断するのですか?

    身体的な疾患がないか、あったとすればそれとの関係を考慮した上で、問診で診断します。6ヶ月以上症状が続くこと、過剰な不安であること、制御することが困難なこと、社会的に障害が生じていること、などによって正常範囲の不安と区別します。

    全般性不安障害と診断が紛らわしい病気はありますか?

    不安を引き起こすような疾患全てですが、特に、カフェイン中毒、薬物乱用、アルコール離脱症状、睡眠薬や抗不安薬の離脱症状などが挙げられます。他の精神疾患との関連がないかも確かめる必要があります。

    全般性不安障害の治療法について教えて下さい。

    通常、精神療法、薬物療法を併用します。

     精神療法としては、認知行動療法、支持的療法などがあります。

     薬物療法としては、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という抗うつ薬を使うことが多いです。三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、なども使用することがあります。

    全般性不安障害では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    通常は外来通院で治療します。あまりに症状が重かったり他の精神疾患、身体疾患との関連で入院することもありえますが、一般的ではありません。症状が改善すれば通院は不要になりますが、定義上、慢性の疾患ですので、通院は長くなることが多いです。(そういう状態を全般性不安障害と呼ぶ、と解釈した方が良いかもしれません)

    全般性不安障害に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    症状には生活上の出来事が関連していると言われています。ストレスのかかる出来事などがあると症状が悪くなる可能性があります。そのような状況をなるべく避けることが望ましいと言えます。

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