さこう
鎖肛
直腸及び肛門の先天的な形態異常の総称。肛門の穴が空いていない、もしくは穴が非常に小さい、位置がずれているなどの状態を指す
4人の医師がチェック 35回の改訂 最終更新: 2017.09.07

鎖肛の基礎知識

鎖肛について

  • 直腸及び肛門の先天的な形態異常の総称
    • 肛門の穴が空いていない
    • 肛門の穴が非常に小さい
    • 肛門の位置がずれている
  • 発生頻度はおよそ5,000出生に対して1例程度と言われており、男児に多い
  • 腸が閉じている場所(直腸末端)の位置による分類で、3つに分類される
    • 高位型:直腸盲端肛門括約筋の上方に位置
    • 中間位型:直腸盲端が肛門括約筋群の直上に位置
    • 低位型:直腸末端が恥骨直腸筋を貫く
  • 泌尿器系の臓器を含めた他の奇形が一緒に存在することがある
    • 男児であれば直腸と膀胱や尿道の間に孔ができることがある
    • 女児であれば直腸と子宮や腟との間に瘻孔ができることがある
    • 高位型の場合60-80%に合併奇形を認める

鎖肛の症状

  • 多くの場合、外から見て肛門がないことが分かる
    • 小さな穴が開いている場合は、便が細いことやお腹が張る、嘔吐するなどの症状で見つかることもある
  • 孔がある場合は、生まれて直後の便(胎便)が尿道や腟から出ることがある
  • 腸の張りが強くなると腸穿孔(腸に穴が空くこと)を起こして腹膜炎になることもある

鎖肛の検査・診断

  • 診断や詳しい状態を調べるために画像検査を行う
    • 腹部超音波検査
    • 造影レントゲン検査
      ・直腸末端の位置や、孔の有無などを調べる

鎖肛の治療法

  • 治療法は直腸末端の位置によって変わる
    • 低位型の場合
      ・新生児の時に根治手術が行われる
    • 中間位型、高位の場合
      ・新生児の時に人工肛門を形成し、体が大きくなってから根治手術を行うことが多い
      ・根治手術を行う体重の目安は6kg程度以上であり、人工肛門は閉鎖できる
  • 低位型や中間位型では手術後の排便が良好にできる場合が多い
    • 高位型では肛門括約筋の発達などが悪く、便失禁の排便障害が残る場合がある


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鎖肛に関わるからだの部位

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