さいちょうかんいざん(らんおうちょうかんいざん)
臍腸管遺残(卵黄腸管遺残)
通常生まれる前に無くなるはずの臍腸管が、生まれた後も残ってしまう腸の先天異常の一種。無症状のことも多い
4人の医師がチェック 35回の改訂 最終更新: 2019.02.05

臍腸管遺残(卵黄腸管遺残)の基礎知識

POINT 臍腸管遺残(卵黄腸管遺残)とは

通常は産まれてくる前に亡くなるはずの臍腸管(臍と腸をつないでいる管のこと)が、産まれた後にも残ってしまう先天異常の一種です。無症状のこともありますが、腹痛や臍からの膿の流出などが見られることがあります。臍腸の残り具合によって、症状の重さが異なります。特に、治療も必要ないことが多いですが、症状が強い人には臍腸遺残の切除が行われることがあります。臍腸管遺残は消化器外科や小児外科で治療が行われます。

臍腸管遺残(卵黄腸管遺残)について

  • 通常生まれる前に無くなるはずの臍腸管が、生まれた後も残ってしまう腸の先天異常の一種
    • 初期の胎児には臍帯へその緒)と腸をつないでいる臍腸管(卵黄腸管)という管がある
    • 通常、妊娠5週以降で自然になくなるはずのものが、出産後になっても残っているのが臍腸管遺残
  • 臍腸管遺残の程度によってメッケル憩室や臍腸などの病気が起こる原因となる
    • メッケル憩室
    • 臍腸瘻(さいちょうろう)
    • 臍腸管索
    • 臍腸管のう胞
    • 臍ポリープ
  • 臍腸管遺残そのものは、単に腸の形が特徴的であるというだけで病気ではない
    • 症状がなければ基本的に治療はしない
    • 何かしらの症状が出現したときに、腹部手術などの治療を検討する

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