あいじょうしゃだんしょうこうぐん
愛情遮断症候群
家庭環境により、こどもが愛情を感じられず育った結果、発達や成長に遅れが出てしまう状況
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最終更新: 2019.02.13
愛情遮断症候群の基礎知識
POINT 愛情遮断症候群とは
周りの環境の影響で、子どもが愛情を感じずに育った結果、発達や生長に遅れが出てしまうことです。愛情遮断症候群になると「表情が乏しい」「動作が緩慢」「知的発達や言語能力の障害」などが現れます。周囲の人が早く気づくことが大切です。栄養不足をともなうことが多いので、診察や血液検査などで栄養状態を調べて、十分な栄養を与えることも大切です。愛情遮断症候群の心配な子どもがいる場合は児童相談所に相談してください。
愛情遮断症候群について
- 家庭環境により、子どもが愛情を感じられず育った結果、発達や成長に遅れが出てしまう状況
- 愛情だけでなく、十分な食事栄養を与えられていないことが多い
愛情遮断症候群の症状
- 表情が乏しい
- 動作がゆっくり
- 知的発達や言語能力の障害
- 睡眠障害
- 成長の遅れ
- 行動異常:目を合わせない、かんしゃくを起こす、抱っこされるのを嫌がるなどがある
- 栄養が与えられないため、身長や体重が伸びない
愛情遮断症候群の検査・診断
- 身長や体重などを調べる
- 血液検査:栄養学的分析をして調べる
愛情遮断症候群の治療法
- 周囲の人の目を使って早く気づいてあげることが重要
- 疑わしいと感じることがあれば、児童相談所(通称:児相)に報告する
- 十分な栄養を与える
- 虐待やネグレクトの場合、保護者と子どもを離れさせる
- 入院して治療したり、施設に入ることによって、身体的な遅れは改善することがある