しょうにがいいんえん
小児外陰炎
小児の外陰や膣にみられる炎症
6人の医師がチェック 75回の改訂 最終更新: 2022.04.15

小児外陰炎の基礎知識

POINT 小児外陰炎とは

小児の外陰や膣にみられる炎症のことです。外陰部が不潔になることが原因になると考えられており、2歳から6歳の女児に多いとされています。主な症状は排尿時痛や外陰部の痛み・かゆみなどです。視診(見た目の診察)によって診断されます。感染が疑われる人には抗菌薬が使われますが、外陰部を清潔にすることが重要です。小児外陰炎が心配なご家族は小児科や皮膚科で相談してください。

小児外陰炎について

  • 小児の外陰部や腟にみられる炎症
  • 以下のことが原因で起こる
    • 外陰部が不潔になること
    • 自己浄化作用が未発達であるため、細菌感染などにより炎症が生じる
  • 2-6歳の女児に多い
  • 大人の場合と比べて、性感染症による外陰炎は少ない

小児外陰炎の症状

  • 排尿時痛
  • 外陰部のかゆみ
  • 外陰部の痛み
  • 下着やおむつの摩擦によって、炎症が生じる

小児外陰炎の検査・診断

  • 病歴の聴取や外陰部の視診から診断する

小児外陰炎の治療法

  • 薬物治療
    • 抗菌薬:アミノグリコシド系抗菌薬(ゲンタマイシン、商品名ゲンタシン軟膏など)、クロラムフェニコール(商品名クロマイ腟錠)など
  • 外陰部を清潔に保つ
    • 女児はトイレのあとに前から後ろにむかって拭くように気をつける
  • 異変に気づいたらできるだけ早く受診する
  • 小児が不安にならないようにする

小児外陰炎が含まれる病気

小児外陰炎のタグ

小児外陰炎に関わるからだの部位