むずむずあししょうこうぐん
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
じっとしているときの足の異常な感覚が極めてわずらわしく感じられ、脚を動かさずにはいられなくなる病気
12人の医師がチェック 130回の改訂 最終更新: 2017.08.18

Beta むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)のQ&A

    レストレスレッグス症候群とはどのような病気ですか?

    日本語では「むずむず脚症候群」と言います。

    脚にむずむずした変な感覚が出現し、脚を動かしたいという衝動にかられる病気です。脚を動かすと症状が改善します。

    レストレスレッグス症候群の原因、メカニズムについて教えて下さい

    ホルモンの一種である中枢ドパミン系機能低下や脳の鉄利用障害が関連しているのではないかと言われています。

    ドパミン系の神経画像検査など、研究が進んではいますが、詳しいことはまだわかっていません。

    レストレスレッグス症候群は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    日本では大体1-4%の方がレストレスレッグス症候群を発症すると言われています。

    レストレスレッグス症候群は、遺伝する病気ですか?

    家族にも同じ症状がみられることが多いです。レストレスレッグス症候群が疑われる方の家族にも同じ症状があれば、この病気の可能性は高まります。

    レストレスレッグス症候群と生活習慣は関係があるのですか?

    肥満、喫煙、運動不足、糖尿病などはレストレスレッグス症候群の発症に関係があると言われています。しかし、詳しいメカニズムなどはまだわかっていません。

    レストレスレッグス症候群は他の病気と関係があるのですか?

    レストレスレッグス症候群のみ単独で見られ、他の病気と関係がないケースと、他の病気と関連してレストレスレッグス症候群を発症するケースがあります。代表的なものに鉄欠乏、腎不全があります。病気ではりませんが、妊娠も関連があると言われています。また、パーキンソン病もレストレスレッグス症候群との関連が深いことが知られています。

    レストレスレッグス症候群は、どんな症状で発症するのですか?

    起きている時や眠ろうとする時に、脚にむずむずした変な感覚が出現します。多くの場合、脚を動かすことで改善します。症状が現れるピークは多くの場合、一日のうちで夕方から夜にかけてです。

    レストレスレッグス症候群の、その他の症状について教えて下さい。

    周期性四肢運動と呼ばれるものも特徴的な症状です。睡眠中に主に下肢が周期的に短時間動くことをいいます。多くの患者はこの症状を認識しておらず、睡眠障害の検査である終夜睡眠ポリソムノグラフィでわかることが多いです。

    レストレスレッグス症候群はどのように診断するのですか?

    • 脚を動かしたいという強い欲求が、不快な脚の異常感覚によって生じる。
    • 静かに横になったり座ったりしている状態で症状が現れ、悪化する。
    • 歩いたり、脚を伸ばすなどの運動によって改善する。
    • 日中より夕方・夜間に症状が現れやすい。

    レストレスレッグス症候群の、その他の検査について教えて下さい。

    • 血液生化学検査:脳の鉄利用障害がこの病気の発症に関連しているため、鉄代謝に関わる、フェリチン、血清鉄、TIBCといった項目を測定します。
    • 終夜睡眠ポリソムノグラフィ:周期性四肢運動があればレストレスレッグス症候群を評価する上で重要な補助診断となります。

    レストレスレッグス症候群と診断が紛らわしい病気はありますか?

    脚の異常感覚を伴う末梢神経障害や脊髄疾患でも、レストレスレッグス症候群と似たような感覚異常が現れます。

    こういった病気を除外するためには、腰椎のMRI検査や神経伝導検査(神経を電気で刺激して、神経が電気信号をきちんと伝えているか調べる検査)などが重要になります。

    レストレスレッグス症候群の治療法について教えて下さい。

    治療の上では、レストレスレッグス症候群が他の病気との関連で発症しているかを判断する必要があります。もしそうであれば、関係している病気の治療を行うことでレストレスレッグス症候群自体も改善する可能性が高いので、そちらをまず行います。また、非薬物療法も行います。それでも症状が良くならない場合や、他の病気との関連がない場合には薬物療法を行います。

    レストレスレッグス症候群の薬物治療にはどのようなものがありますか?

    ドパミンアゴニストという種類の薬を治療に用います。飲み薬と貼り薬があり、どちらを使っても良いです。副作用として、急な眠気に襲われることがあります。

    その他リボトリール(R)や鉄剤などを使う場合があります。

    レストレスレッグス症候群の非薬物治療にはどのようなものがありますか?

    • 就寝前のアルコールやカフェインの摂取を避ける。
    • 規則的な就寝と起床を心がける。
    • 就寝前に入浴する。
    • 脚のマッサージをする。
    • 他のことに熱中するなどして、レストレスレッグス症候群の症状から注意をそらす。

    こういった薬に頼らない方法は安全に行えるので、この病気を疑った時点で試すことができます。

    レストレスレッグス症候群は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    薬で大部分の症状を抑えることができます。薬の効果が弱くなったり、副作用が出ていたりしないか定期的にチェックする必要があります。症状が良くなってくれば薬を減らすことができますが、なかなかやめることは難しいと言われています。

     


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