やくぶついぞん
薬物依存
薬物がほしいという強い欲求をコントロールできなくなる状態。身体依存と精神依存がある。
8人の医師がチェック 78回の改訂 最終更新: 2018.04.11

薬物依存の基礎知識

POINT 薬物依存とは

薬物依存は、依存を引き起こす薬物(アルコールやタバコなどの物質も含む)を繰り返して摂取しているうちに、その薬物を欲してやまない欲求や中止による不快な離脱症状が生じることがある病気です。薬物依存の症状が悪化した場合では、幻覚をみたり、衝動的な行動をとるなどの症状が現れます。原因となる薬物にはシンナーや大麻、覚醒剤、アルコール、タバコなどがあります。 薬物依存が起きている人は、自信が依存状態にあることを認めないことが多いので、治療には周囲のサポートが必要になることが多いです。薬物療法の治療は、心理的教育療法や薬物療法などを組み合わせて行います。 薬物依存に思い当たるところがあり心配な人やその家族などは薬物依存の診療を得意とする、精神科や心療内科を受診や相談して調べてもらうことをお勧めします。また、禁煙については禁煙外来への受診をお勧めします。 

薬物依存について

  • 薬物がほしいという強い欲求をコントロールできなくなる状態
    • 薬物に対する身体依存(薬物が切れると手が震えるなどの症状が出る)と、精神依存(薬物が切れると不安になってしまう、再び手を出してしまう)がある
  • 原因となる薬物の例
    • 有機溶剤(シンナーなど)
    • 大麻(マリファナ、ハシッシなど)
    • 覚せい剤(メタンフェタミンなど)
    • 合成麻薬(MDMAなど)
    • 危険ドラッグ
    • 喫煙(たばこ)、飲酒(アルコール)にも依存性がある
    • 薬物によって身体依存・精神依存の有無や強さは異なる
  • 本人の意志だけで、薬物使用がとまることは難しいので、専門家のサポートが必要

薬物依存の症状

  • 主な症状
    • 食欲の低下
    • 無気力、やる気がでない
    • 活動しない
    • 無目的に歩き回る
    • 不規則な睡眠
    • 気分がかわりやすい
    • イライラしやすい
    • 強い不安感、緊張感
  • 特徴となる症状
    • 薬物がないと、離脱症状として幻覚や衝動的な行動(暴力的になるなど)がでる(身体依存のある薬物の場合)
    • 重症では意識障害がでることがある

薬物依存の検査・診断

  • 以前の薬物使用を聞き取る
  • 尿検査:尿から薬物反応が出るかを調べる
  • 血液検査:血液中で薬物反応が出るかを調べる

薬物依存の治療法

  • 心理教育療法
    • 薬物を使用してしまった原因を特定し、その薬物を使わないように環境を整理する
  • 自助グループ(総合援助グループ)
    • 薬物をやめたい者たちが集い、体験談を話すことで、断薬の継続を目指す
    • 再発防止に役立つ様々なプログラムを行う入所施設もある
    • 同じように薬物依存になった人たちと集団で生活することで断薬を守る行動様式を定着させる
  • 薬物療法
    • 幻覚妄想に対しては、抗精神病薬を使うことがある
    • 離脱症状に対して、抗うつ薬や抗不安薬を使うことがある
  • 再発を防ぐためには、薬物使用につながる環境と距離を置くことが重要
  • 治療が長期にわたることを本人や周囲が理解することも必要

薬物依存のタグ

薬物依存に関わるからだの部位

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