だせきしょう
唾石症
唾液の成分が固まった「唾石」が、顔の周囲にある唾液腺に詰まって痛みをもたらす状態
7人の医師がチェック 84回の改訂 最終更新: 2017.12.06

唾石症の基礎知識

POINT 唾石症とは

唾石症は、唾液の成分が固まった「唾石」が、顔の周囲にある唾液腺にできる状態です。多くの場合は顎の下にある、顎下腺にできます。唾石が、唾液腺から口の中に唾液を輸送する管に詰まると、唾液腺が腫れて痛みが出ます。典型的な症状は、食事の時に唾液腺が腫れ、食後に徐々に腫れが改善します。腫れが続くと溜まった唾液に細菌感染を起こし、腫れや痛みが悪化することがあります。診断は問診、触診に加え、必要時にはCT検査で唾石の確認を行います。腫れや痛みを繰り返す場合は、唾石を摘出する手術を行います。唾石のある場所で、口の中からの唾石のみの摘出、皮膚切開での唾液腺ごとの摘出を選択します。

唾石症について

  • 唾液の成分が固まった「唾石」が、顔の周囲にある唾液腺に詰まって痛みをもたらす状態
    • 唾石は唾液の排出管に入り込んだ異物や細菌などを核に、唾液に含まれるカルシウムが沈着したものと考えられる
    • 多くの場合は顎の下にある顎下腺で石ができる

唾石症の症状

  • 症状は唾液腺が詰まり、唾液がうまく排出されないことによって起こる
  • ほとんどの場合は顎下腺に起こる
    • 耳下腺にできることもある
  • 主な症状
    • 痛みを伴った顔の腫れ
      ・顎下腺の唾石の場合は左右どちらかのあごの下が腫れる
      ・腫れは食事後にだんだん取れるが次の食事をすると再発する
      ・酸味の強いものを食べると特に強く症状が出る
      ・唾液が多く出ると石で流れがうっ滞された状況が悪化する
    • 痛みが目立ずに、顎の下にしこりのように触れるだけのこともある
  • 唾石が大きくなると唾液腺の機能が低下、唾液の分泌量が減少する

唾石症の検査・診断

  • 典型的な症状がある場合には、基本的に検査を行わずに問診と診察のみから診断する
  • 頭部CT検査:唾石の有無や、唾液腺の腫れを調べる

唾石症の治療法

  • NSAIDs炎症と痛みを抑える
  • 感染をともなう場合は抗菌薬で治療する
    • セフェム系抗菌薬など
  • 痛みが繰り返す場合には小手術を行う
    • 排出管の出口に近い部位にできたものは唾石だけの摘出を行う
      ・まれに、摘出した場所に粘液のう胞ができたり唾石が再発したりする
    • 唾液腺近くや腺内にできたものは腺ごと摘出することが必要な場合がある
      ・腺ごと摘出した場合はまず再発しない


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