ししんけいせきずいえん
視神経脊髄炎
視神経と、背骨の中にある脊髄の両者に、繰り返し炎症がおこる病気のこと。免疫が原因と考えられている
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最終更新: 2022.02.20
視神経脊髄炎の基礎知識
POINT 視神経脊髄炎とは
視神経と脊髄(背骨の中にある神経)に繰り返して炎症が起こる病気のことです。免疫機能(自分の身体を細菌やウイルスから守るメカニズム)の異常によって起こる自己免疫疾患の1つと考えられています。血液中の抗アクアポリン4抗体というタンパク質があるとこの病気になりやすいことが知られています。視野障害や感覚鈍麻(感覚が鈍くなること)、身体の動かしにくさなどの症状が現れます。脳にも炎症を起こすことがあり、意識障害や片麻痺(身体の片方が麻痺する)などの症状が現れることもあります。視覚検査や眼底検査、血液検査などで診断が行われます。視神経脊髄炎の治療は薬物治療(ステロイド薬や免疫抑制薬)やリハビリテーションです。視神経脊髄炎が疑われる人は神経内科や眼科を受診してください。
視神経脊髄炎について
視神経脊髄炎の症状
視神経脊髄炎の検査・診断
- 視覚検査
眼底検査 - 蛍光
眼底 造影 検査
- 蛍光
- 血液検査:
炎症 の度合いを調べたり、抗体 を測定したりする MRI 検査:視神経や脊髄 の状態を詳しく調べる髄液検査 :脳炎が起こっていないかを調べる
視神経脊髄炎の治療法
- 薬物療法
ステロイド薬 :炎症 を抑える目的で内服する- 症状が悪化した際には
ステロイドパルス 療法が行われる
- 症状が悪化した際には
免疫 抑制剤:ステロイド薬の効き目が不十分な場合に内服する- エクリズマブ(ソリリス®、点滴製剤)、サトラリズマブ(エンスプリング®、注射製剤):有効性は高い。ただし高額。
- リハビリテーション
- 運動障害や感覚障害が起こっている場合に行い、
麻痺 を改善させることや、日常での動作の指導などを行う
- 運動障害や感覚障害が起こっている場合に行い、
- 神経へのダメージが大きいことが多く、その場合は治療を行っても元の状態に戻ることは難しい