じんじょうせいもうそう
尋常性毛瘡
あごや鼻の下など硬いひげの生える部分できやすい、毛包(毛の根本にある組織)の細菌感染によって起こる炎症
6人の医師がチェック 100回の改訂 最終更新: 2018.11.15

尋常性毛瘡の基礎知識

POINT 尋常性毛瘡とは

毛包(毛穴)の細菌感染によって炎症が起こる病気のことで、鼻の下やあごなど硬いひげが生える場所によく見られます。ひげそりによる非常に細かな傷から細菌が侵入することが主な原因で、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が感染します。糖尿病や免疫力が低下している人に起こりやすいです。診察によって尋常性毛瘡の診断が行われ、感染を起こしている細菌の種類を調べるために、細菌学的検査(塗抹検査や培養検査)が行われます。抗菌薬の内服や塗布によって治療が行われ、再発の予防にはかみそりの使用を避けたり、剃る間隔を長くしたりします。尋常性毛瘡が心配な人は皮膚科を受診してください。

尋常性毛瘡について

  • あごや鼻の下など硬いひげの生える部分できやすい、細菌による毛包(毛の根本にある組織)に起こる炎症
  • 尋常性毛瘡の主な原因
    • ひげそりによる非常に小さいキズ(かみそり負け)に細菌が侵入して炎症を起こしたものが多い
  • 主な原因菌
    • 黄色ブドウ球菌
    • 表皮ブドウ球菌
  • 糖尿病など、免疫力が低下しやすい疾患がある場合に起こりやすい

尋常性毛瘡の症状

  • 口ひげなどの硬いひげの毛包に、赤い発疹疱(白いブツブツ)が多発する
  • かさぶたがつきやすくなり、触れると軽い痛みがある
  • 次々に発生して炎症による症状が一進一退を繰り返す

尋常性毛瘡の検査・診断

  • 通常は特別な検査を行わず、診察のみで診断される
  • 細菌検査培養検査を行って原因の菌を調べる  症状が改善しないなどの理由で、原因菌を確かめる必要がある場合に行う

尋常性毛瘡の治療法

  • 主な治療法
    • 抗菌薬の内服
    • 抗菌薬軟膏の塗布
  • 予防、再発予防方法
    • かみそりの使用を避ける(ハサミで切るようにする)
    • 電気かみそりを使う場合にも剃る間隔を開ける

尋常性毛瘡に関連する治療薬

キノロン系外用抗菌薬

  • アクネ菌やブドウ球菌などの細菌への抗菌作用により、尋常性ざ瘡(ニキビ)や表在性皮膚感染症を治療する薬
    • ニキビはアクネ菌など、伝染性膿痂疹(とびひ)などの表在性皮膚感染症はブドウ球菌などの細菌が皮膚症状をおこす原因の一つになる
    • 細菌の増殖には遺伝情報をもつDNAの複製が必要となる
    • キノロン系抗菌薬はDNA複製に必要な酵素を阻害することで抗菌作用をあらわす
キノロン系外用抗菌薬についてもっと詳しく

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