こうとうにゅうとうしゅ
喉頭乳頭腫
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる、声帯の良性の腫瘍。声帯に生じるために発生の障害が起きる。
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最終更新: 2017.12.06
喉頭乳頭腫の基礎知識
POINT 喉頭乳頭腫とは
のどから気管につながる部分に、ヒト乳頭腫ウィルス(ヒトパピローマウィルス)が感染してできる良性の腫瘍です。小さい子供にできる場合と、大人にできる場合があります。こどもの場合は出産時の感染が原因となります。症状は声がかれたり、出しづらいなどの症状ですが、生後1年未満の場合は呼吸ができなくなります。鼻や口から細いカメラをいれて、喉頭を観察して診断をします。治療は手術で切除を行いますすが、再発を繰り返すことがあります。大人の場合は、再発を繰り返すうちにがん化することがあります。声がれなどの症状が長引く場合は、一度耳鼻咽喉科に受診してもいいかもしれません。
喉頭乳頭腫について
- 喉頭(のどの奥から気管につながる部分)
ヒトパピローマウイルス (HPV )の感染によって生じる良性 の腫瘍 - 小さい子どもに
発症 した場は合、出生時の母親からの産道感染 (出産までに通り抜ける際に感染する)が疑わしい ウイルス は声帯で増殖するため、発声の障害が起きる
- 小さい子どもに
- 1-4歳の小児に多い
- 多発した場合は、乳頭腫を取りきるのが非常に難しくなり再発もしやすくなる
喉頭乳頭腫の症状
- 声が出しづらいなどの
症状 が主- 生後1年未満の
発症 だと重度の呼吸困難を生じることがある
- 生後1年未満の
- 初期症状
- 声がかれる(嗄声)
- 泣き声が弱くなる
- 進行すると気管や肺に感染が広がり、気道(空気の通り道)が狭くなり呼吸困難が生じる
- まれに
がん になることがあるため注意が必要
喉頭乳頭腫の検査・診断
- 声帯に
腫瘍 ができていないか調べる- 喉頭鏡検査
- 喉頭ストロボスコピー検査
- 声帯
がん (喉頭がん)などと鑑別 するために組織診 (腫瘍を切りとって、良性 か悪性か調べる)を行う
喉頭乳頭腫の治療法
- 通常は手術が行われる
- 手術
- レーザー手術
- 補助療法(抗
腫瘍 効果、抗ウイルス 効果、免疫 力を高めるために)として以下を用いることがある- 漢方薬
- I3C(キャベツなどに含まれる成分)
- 手術
- 長期的な経過
- 思春期になると乳頭腫は消失することがある
喉頭乳頭腫のタグ
喉頭乳頭腫に関わるからだの部位
![](https://cdn.medley.life/illustrations/55e00526f214e39a18a8832c_sm.png)