けんしょうきょさいぼうしゅ
腱鞘巨細胞腫
手や足にある「腱鞘」と呼ばれる組織に付着するよう発生する良性腫瘍
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最終更新: 2023.06.18
腱鞘巨細胞腫の基礎知識
POINT 腱鞘巨細胞腫とは
手や足にある「腱鞘(腱を包む膜様の構造物)」と呼ばれる組織に付着するように良性腫瘍ができる病気です。腱鞘に腫瘍ができることによって腱の動きが悪くなり、関節が動きにくくなります。 腱鞘巨細胞腫ができると、手指のしこりや運動障害に加えて、痛みも現れることがあります。レントゲン検査やCT検査、MRI検査といった画像検査によって診断が行われます。手術で腫瘍を取り除きますが、再発することもあるので、手術後もしばらく経過観察が必要です。腱鞘巨細胞腫が心配な人は整形外科を受診してください。
腱鞘巨細胞腫について
- 手や足にある「腱鞘」と呼ばれる組織に良性腫瘍ができる病気
- 腱鞘に腫瘍ができることで、腱の動きが悪くなり、関節を動かしにくくなる
- 腱にべっとりと付着していたり、腱が履かされかけているような場合は、治療をしても元通りに戻らないことがある
- 染色体異常との関連が指摘されているが詳細は不明
- 30代-50代の女性に多い
- ガングリオンと間違われることが多い
- 再発率は10-30%とされる
腱鞘巨細胞腫の症状
- 手指のしこり
- 運動障害:指先を動かす際に、関節が引っかかる感じがする
- 痛み:しこりを押すと痛みを感じる
腱鞘巨細胞腫の検査・診断
- 触診:腫瘍の位置や硬さなどを調べる
- 画像検査:腫瘍の大きさや位置などを調べる
- レントゲン検査
- CT検査
- MRI検査
腱鞘巨細胞腫の治療法
- 手術
- 腫瘍摘出術:しこりを摘出する
- 早期にしこりを取ることができれば再発しにくくなる
- 腫瘍が靭帯や骨にくっついている場合、関節の動きをもとの状態に戻せないことがある
- 再発率は20-30%と高い
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