けろいど、ひこうせいはんこん
ケロイド、肥厚性瘢痕
ケガや手術の傷が治る際に、皮膚の再生がうまくいかなかったため、傷が盛り上がり目立つ状態
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最終更新: 2023.06.17
ケロイド、肥厚性瘢痕の基礎知識
POINT ケロイド、肥厚性瘢痕とは
ケガや手術によってできた傷が、治る際に皮膚の再生がうまく行かずに傷が盛り上がり目立つ状態になってしまうことです。常に引っ張られる力がかかっている場所にケロイドはできやすく、具体的には胸や肩、腹などです。ケロイドにならないためには傷への圧迫と皮膚を引っ張る力を抑えることが重要です。また、ケロイドによって関節の動きが悪くなっている人には手術によってケロイドの部分を取り除くことも勧められます。ケロイドについて相談したい人は皮膚科や形成外科を受診してください。
ケロイド、肥厚性瘢痕について
ケロイド、肥厚性瘢痕の症状
- 患部が赤くなり盛り上がる
- 周辺に拡大していく
- かゆみ
- 触ったときの痛み
ケロイド、肥厚性瘢痕の検査・診断
- 特別な検査は行わず、診察(視診)のみで診断される
ケロイド、肥厚性瘢痕の治療法
- 基本的には塗り薬を使った治療が優先されるが、症状が強い人や感染を繰り返す人には手術が検討される
炎症 を抑える治療ステロイド薬 局所注射:効果が高いとされる- ケナコルト®を2週間に1回程度の間隔で注射する
ステロイド 含有テープ- ステロイド薬の炎症を抑える作用による治療(エクラー®、ドレニゾンテープ)
抗凝固薬 の軟膏(局所の血流をよくして炎症を抑える)- 抗
アレルギー 薬(トラニスト®)
- シリコンシートによる圧迫、テーピング
- 圧迫と皮膚を引っ張る力を抑える(主に術後の再発防止)
- 手術・放射治療
ケロイド、肥厚性瘢痕に関連する治療薬
副腎皮質ホルモン(ステロイド外用塗布剤・噴霧薬など)
- 抗炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬
- アレルギー性の皮膚症状は何らかの原因によりアレルギー反応がおこり湿疹や痒みなどがあらわれる
- 副腎皮質ホルモンは抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用、血管収縮作用などをもつ
- 本剤は副腎皮質ホルモンを元に造られたステロイド外用薬
- 乾癬などの免疫異常による皮膚症状の治療に使用される場合もある
- 本剤は作用の強さによって大きく5段階に分類される
- 作用の弱い順に、V群(ウィーク)、IV群(マイルド)、III群(ストロング)、II群(ベリーストロング)、I群(ストロンゲスト)に分けられる
- 本剤の剤形には、軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり薬剤によっては用途などに合わせた選択が可能な場合もある