きゅうせいあるこーるちゅうどく
急性アルコール中毒
アルコールを一度に多く摂取しすぎることで、嘔吐や意識障害などの症状が出現する状態。死に至ることもある
10人の医師がチェック 117回の改訂 最終更新: 2020.06.27

Beta 急性アルコール中毒についての医師コメント

60代男性、路上で倒れていたため通行人が救急車を要請し搬送された。搬送時に酒臭く、急性アルコール中毒が疑われた。側頭部に打撲痕があったために頭部CTを施行したが、明らかな頭蓋内出血はなかった。意識障害は残っていたもののやや改善し、頭痛も訴えないため家で様子をみてもらうこととした。翌日になり意識障害が少し進んだため再度受診、その際の頭部CTでは昨日の時点でははっきりしなかった急性硬膜下血腫が明らかとなっていた。急性アルコール中毒で意識障害を起こすこともありますが、それ以外の原因で意識障害を起こすこともあるもで注意が必要です。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.04.19

急性アルコール中毒が本当に危険なのは、窒息が原因で死に至ることがあることです。嘔吐した吐物が詰まって窒息することがありますので、横になる場合には上向きよりも横向きで寝てもらうことが適切です。しかし、嘔吐をしなくてもアルコールの摂取しすぎそのものによって呼吸が止まってしまったり、あるい舌と喉の筋肉が緩むことで、かえって喉が詰まってしまうことがあるため、根本的には節度ある飲酒に留めることが重要です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23

急性アルコール中毒はアルコール依存症との関連が強いため、家族や施設からのサポートが必要な場合があります。定期的な飲酒が自制できない場合には、一度家族で病院を受診するようにしましょう


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23