検査部位
脳
対象疾患
概要
脳ドーパミントランスポーター
パーキンソン病、レビー小体型認知症ではドーパミントランスポーターの量が減っていることが知られています。脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィーはドーパミントランスポーターの量を調べることで、パーキンソン病、レビー小体型認知症の診断に役立てられています。
脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィーは放射線を出す物質(放射性同位体)を使用するので被ばくします。
導入している病院は限られており、どこでも受けられる検査ではありません。
メリット
デメリット
被ばくする
詳細
シンチグラフィーとは、画像診断法の一つです。まず、放射線を出す検査用の薬剤(放射性同位体)を体内に注射します。その後、放射線を検出することで、薬剤の分布を画像上に表すことができます。
ドーパミンは脳の中にある物質の一つです。脳の病気であるパーキンソン病、レビー小体型認知症はドーパミンの減少と深く関わっています。また通常、脳の中で過剰になったドーパミンはドーパミントランスポーターによってその量が調整されます。しかし、パーキンソン病、レビー小体型認知症ではドーパミンの減少に伴いドーパミンを取り込む必要が減るのでドーパミントランスポーターの量が少なくなっています。そのため、ドーパミントランスポーターの量を調べることでパーキンソン病、レビー小体型認知症を見つけることができます。
脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィーで用いられる検査用の薬剤は、ドーパミントランスポーターと結合しやすいという性質があります。しかし、パーキンソン病、レビー小体型認知症では、ドーパミントランスポーターの量が減っているので、画像を見ると脳に薬剤の分布が見られにくくなります。このように脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィーでは薬剤の分布を通して、パーキンソン病、レビー小体型認知症の診断に役立てることができます。
検査の流れ
- 検査は
核医学検査 室にて行う - 検査台に仰向けになる。検査中、身体は動かさないようにする
- 放射線を出す物質(放射性同位体)で目印をつけた薬剤を
静脈注射 する。薬剤は血流に乗って肝臓へ運ばれる - 薬剤の注射後、3-6時間経ってから撮影を開始する
- 検査時間は30分ほどで、すぐに帰宅可能
検査を受ける際の注意点
- 用いる薬剤には微量のアルコールが含まれているので、アルコールに過敏な場合は医師に相談してください。
- ほかに何か薬剤を服用している場合は医師に伝えてください。ドーパミントランスポーターに結合しやすい薬剤を服用している場合、検査結果に影響が出てしまうからです。
- 検査前の食事制限はありません。
- 静脈注射の針を刺すときに少し痛みを感じるかもしれませんが、そのほかに強い痛みを感じることはありません。
- 検査中、身体は動かさないようにしてください。
- 体内に入った放射性物質は微量であり、時間とともに排出されるため心配は必要ありません。
- 妊娠中の場合は原則として行いません。妊娠中、妊娠の可能性がある方は、医師に相談してください。
- 授乳中の場合は乳児への放射性同位体の移行を防ぐため、しばらく授乳をやめてもらうことがあります。
- 検査後数時間は妊婦や乳児に接触しないようにしてください。