2016.02.04 | コラム

女性に多い膀胱炎の原因 急性膀胱炎と慢性膀胱炎の違いとは?ポイントは細菌感染

急性膀胱炎と慢性膀胱炎

女性に多い膀胱炎の原因 急性膀胱炎と慢性膀胱炎の違いとは?ポイントは細菌感染の写真
1. 膀胱炎の種類、急性膀胱炎と慢性膀胱炎
2. 急性膀胱炎の原因とは?大腸菌などの細菌が膀胱に入ると・・・?
3. 慢性膀胱炎の原因とは?急性膀胱炎を放っておくと・・・
4. 急性膀胱炎、慢性膀胱炎の症状と治療とは?

女性に多い膀胱炎は、急性膀胱炎と慢性膀胱炎などに分けられます。それぞれ、原因や症状は少しずつ違いがあります。今回は、膀胱炎の原因を急性膀胱炎と慢性膀胱炎にそれぞれ分けて解説します。

◆膀胱炎の種類、急性膀胱炎と慢性膀胱炎の症状の特徴は?

膀胱炎は、急性膀胱炎慢性膀胱炎などに分けられ、その中でも急性膀胱炎は20歳から40歳くらいの女性に多い病気です。男性ではあまり見られません。急性膀胱炎の特徴としては、頻尿残尿感、尿の混濁(尿が濁ったり、血液が混じったりする)があり、さらに排尿後に急にピリピリした痛みが現れ、場合によっては非常に強い痛みがでます。

一方、慢性膀胱炎は急性膀胱炎ほど強い痛みを特徴としませんが、別の病気が原因であったり、原因となる細菌がなかなか見つからないといったことから、治療が長引きやすい病気です。それでは、急性膀胱炎、慢性膀胱炎のそれぞれで、原因を見ていきましょう。

 

◆急性膀胱炎の原因とは?大腸菌などの細菌が膀胱に入ると・・・?

急性膀胱炎の原因は、主に細菌感染です。その多くは、大腸菌への感染で全体の60%から80%であると言われています。細菌は、陰部から尿道を経て、膀胱に行き着き感染します。急性膀胱炎は、尿道が短い、妊娠や生理で細菌が付きやすいなどの理由で、女性に多い病気です。

基本的には、正常な膀胱のシステムにより細菌感染まで至らず、膀胱炎にはなりにくいものです。しかし、体調が悪かったり、疲れやストレスが溜まっていたりすると、免疫力が落ち、膀胱炎にかかりやすくなります。ごく稀に男性でも見られますが、その場合は他の病気が原因となっていることが多いです。

 

◆慢性膀胱炎の原因とは?急性膀胱炎を放っておくと・・・

慢性膀胱炎は、膀胱炎の中でも他の病気が原因で引き起こされることが多い病気です。例えば、前立腺肥大症尿路結石糖尿病などがあります。元々このような病気がない場合は、慢性膀胱炎は感染性のものと非感染性のものに分けられます。

感染性の膀胱炎は、膀胱に細菌などが侵入し感染することで、炎症が起きます。非感染性の膀胱炎では、原因があまり特定できないものの、症状が見られると言われています。また、急性膀胱炎の治療を適切に行わなかった場合にも見られます。

 

◆急性膀胱炎、慢性膀胱炎の治療とは?

治療としては、急性膀胱炎、慢性膀胱炎ともに、抗菌薬の服用により膀胱内や尿道の菌を退治していくことになります。また、水分を十分にとって排尿により菌を出す、生活習慣を見直しストレスを溜めない、といったことも必要です。

 

膀胱炎は、腎盂腎炎を合併すると発熱や悪寒で動けなくなり、病院に担ぎ込まれる人もいます。症状が見られたら、泌尿器科を受診することが大事です。

執筆者

MEDLEY編集部

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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