2016.01.28 | ニュース
「むちゃ食い障害」を放っておくと大変なことに!?
文献調査による検証
from The primary care companion for CNS disorders

(C) Gennadiy Poznyakov - Fotolia.com
むちゃ食い障害(過食性障害)は摂食障害のひとつで、大量の食べ物を短時間に一気に食べてしまう事を繰り返す病気です。今回の文献調査で、むちゃ食い障害を放っておくと健康にどのような影響をもたらすかが調べられました。
◆ むちゃ食い障害が健康にもたらす影響
むちゃ食い障害と様々な病気の関連を調べるために文献調査が行われました。2014年3月21日までに発表された文献の中から、むちゃ食い障害と様々な体の病気や心の病気との関連性を調べた43の文献が調査されました。
◆ 様々な心と体の病気に関連
次の結果が得られました
むちゃ食い障害と診断された人は精神
症状 との併発(例、うつ症状と不安症状)、そして、より著しく、内科的障害(例、心血管疾患 )になる率が、むちゃ食い障害を持ってない人と比べて増加した。
むちゃ食い障害を持つ人は、うつや不安の症状、そして、心臓や血管の病気が増えるという結果が報告されました。
むちゃ食い障害を持つ人は自分で自身の食べる量をコントロールすることが難しい状態にあり、放っておくと悪循環に陥り、様々な心の病気、また、体の病気を同時に起こしてしまうかもしれません。まずは、専門の医師に相談することが大きな意味を成すのではないのでしょうか。
執筆者
参考文献
The Psychological and Medical Factors Associated With Untreated Binge Eating Disorder.
Prim Care Companion CNS Disord. 2015 Apr 23
[PMID: 26445695]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。