2016.01.06 | ニュース

軽度外傷性脳損傷の生活の満足度にかかわる要因

アメリカの兵役経験者での調査

from Rehabilitation psychology

軽度外傷性脳損傷の生活の満足度にかかわる要因の写真

事故などで脳に損傷を受けた場合、その損傷により生活に支障が出るなど、何らかの影響が現れます。そして、それにより生活の満足度が低くなる可能性があります。アメリカの研究班が、脳に損傷のある人が感じる生活の質に影響する要因を調査しました。

◆兵役経験者95人が対象

軽い脳の損傷を負った兵役経験者95人を対象に、生活の満足度に関係する要因を特定する研究を行いました。

 

◆睡眠と社会的サポートが重要

心的外傷後ストレス症状を計算に入れて分析すると、睡眠の質と社会的サポートが、生活の満足度と関連していました。

 

◆リハビリで考慮すべきこと

軽い脳損傷を負った兵役経験者には、質の良い睡眠を目標に治療を行ったうえ、社会的サポートを整えることで、生活の満足度が向上する可能性があります。

 

脳に損傷を負った後は、大変なリハビリが必要になることがあります。家族や社会がそれらの人々を十分にサポートできるような体制を整えることが重要だと思われます。

 

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Factors related to satisfaction with life in veterans with mild traumatic brain injury.

Rehabil Psychol. 2015 Nov.

[PMID: 26618214]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

▲ ページトップに戻る