2015.12.25 | ニュース

卵アレルギーの人がインフルエンザワクチンを接種しても大丈夫なのか

779人を分析
from BMJ (Clinical research ed.)
卵アレルギーの人がインフルエンザワクチンを接種しても大丈夫なのか の写真

インフルエンザワクチンには卵の成分が含まれているものがあり、卵アレルギーの人には使うとショック状態に陥る可能性があると言われています。今回の研究では、卵アレルギーの人のワクチン接種後の症状を検証しました。

◆卵アレルギーの人はインフルエンザ生ワクチンを接種しても安全か?

今回の研究では、卵アレルギーがある2歳から18歳の779人を対象にインフルエンザの生ワクチンを接種し、その後の症状を検証しました。症状は、ワクチン接種30分後と72時間後に評価しました。

 

◆卵アレルギーへの生ワクチン接種は危険な場合もある

以下の結果が得られました。

全身のアレルギー反応を発症した人はいなかった(95%信頼区間の上限:対象の0.47%、卵アナフィラキシーを持つ参加者で1.36%)。

221人の参加者に、ワクチンに潜在的に関連する遅れた事象が発症した。親が喘鳴を報告した29人を含む62人(8.1%、95%信頼区間6.3-10.3%)が、72時間以内に下気道症状を経験した。

卵アレルギーを持つ人へのインフルエンザ生ワクチンは、アレルギー反応を引き起こす危険性があり、72時間後にはワクチンと関係する可能性がある症状などが221人に見られたという結果でした。アナフィラキシーのように全身に起こる症状が出た人はいませんでした。

 

卵アレルギーを持つ人へのワクチン接種は、アレルギー反応が出た人の数は多い可能性があるものの、アナフィラキシーショックのように全身症状が出ることはないか、あってもまれと見られる結果でした。日本では、インフルエンザの生ワクチンは承認されていないため、使われることはほとんどありませんが、参考程度に頭の隅入れておいても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Safety of live attenuated influenza vaccine in young people with egg allergy: multicentre prospective cohort study.

BMJ. 2015 Dec 8

[PMID: 26645895]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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