◆11,601人のデータを調査
動脈硬化症の調査研究に参加した11,601人(45-64歳)を対象に、食事で摂るタンパク質と脳卒中を発症する危険性の関係を調べました。
◆赤肉の摂取と脳梗塞が関連
研究の結果、以下のことが示されました。
赤肉の消費量が脳卒中リスクの増加、特に虚血事象と関連していた。虚血性脳卒中のリスクにおけるハザード比(95%信頼区間)は、赤肉の消費量の五分位で、1(参照基準)、1.13(0.85から1.49)、1.44(1.09から1.90)、1.33(0.99から1.79)、および1.47(1.06から2.05);pトレンド=0.01であった。
この結果は、赤肉(加工していない肉)の摂取量が多いと脳梗塞を発症する危険性を高める可能性があることを示しています。
赤肉の摂取量が脳卒中を発症する原因に直接関連しているかは不明ですが、食事内容を考えるきっかけにはなるかもしれません。
執筆者
Association of Dietary Protein Consumption With Incident Silent Cerebral Infarcts and Stroke: The ARIC Study.
Stroke. 2015 Oct 29
[PMID: 26514185]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。