2015.12.06 | ニュース
植物性油は太りにくいが脂肪肝になりやすい?
ラードとベニバナ油/亜麻仁油を比較
from Nutrients
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脂肪肝、肥満は重症化すると肝硬変や心筋梗塞などを引き起こす可能性がある病気です。今回の研究では、動物性油と植物性油が肥満や脂肪肝とどのような関連があるか検証しました。
◆ラットを使って動物性油、植物性油と肥満、脂肪肝の関連性を検証
今回の研究では、ラットを使った動物実験により、動物性油を与えたときと植物性油を与えたときで肥満や脂肪肝とどのような関連性があるか検証しました。
◆植物性油は太りにくいが脂肪肝になりやすい
以下の結果が得られました。
ベニバナ油/亜麻仁油を含んだ食事を与えると、高脂肪食による肥満作用を減らし、血中の脂肪値も改善した。
逆に、脂肪肝やミトコンドリアの酸化ストレスは不飽和脂肪酸を多く含む食事によって負の影響が認められた。
植物性油を摂ったラットの方が、肥満になりにくい一方で、脂肪肝になりやすいという結果でした。
ラットを使用した研究であるため、結果をそのまま人間に当てはめることはできません。また、動物性油、植物性油と脂肪肝、肥満のメカニズムは不明です。今後、この研究を元に、人を対象とした研究によりさらなる検証が進むかもしれません。
執筆者
参考文献
Fat Quality Influences the Obesogenic Effect of High Fat Diets.
Nutrients. 2015 Nov 16
[PMID: 26580650]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。