2015.10.29 | ニュース
ルテインを多く含む野菜をよく食べる人は運動している人が多い
オーストラリアの研究チームが2,303人を分析
from Nutrients

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活動量が少ないことは心筋梗塞、認知症、2型糖尿病などの病気を発症する危険性を高めることが知られています。今回の研究では、活動量が多い人は、ルテインが多く含まれる野菜の摂取量が多い傾向が見られたことを報告しました。
◆ルテインを多く含む野菜の摂取量と活動量の関連を検証
ルテインは、抗酸化作用があり、ほうれん草やブロッコリーといった緑黄色野菜や卵などに含まれる物質です。認知機能や気分などにも関連する可能性が報告されており、今回の研究ではルテインを多く含む野菜と身体活動量にも関連するか検証しました。
アメリカとオーストラリアの研究で得られた2,303人を対象に、ルテインを多く含む食品(卵、緑野菜、果物など)の摂取量と活動量の関連性を検証しました。
◆ルテインが多く含まれている野菜の摂取量は活動量と関連する
以下の結果が得られました。
緑葉野菜、サラダ、トマト、にんじん、その他の野菜はすべて身体活動量と有意な正の関連があった(全拡張モデルですべてp<0.05)。
ルテインを多く含む野菜を多く摂取している人は、活動量も多いという結果でした。
食事習慣と運動習慣は切り離して考えるのではなく、同時に行うことの重要性を反映しているのかもしれません。
執筆者
参考文献
Intake of Lutein-Rich Vegetables Is Associated with Higher Levels of Physical Activity.
Nutrients. 2015 Sep 18
[PMID: 26393650]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。