2015.10.10 | ニュース

テレビCMが子どもの食習慣に影響?

オーストラリアの研究チームが417人の子どもを調査

from Pediatric obesity

テレビCMが子どもの食習慣に影響? の写真

子どもの生活習慣は何に影響を受けるのでしょうか?今回の研究では、テレビCMの視聴が子どもの食事習慣と関連しているか検証しました。

◆テレビCMの視聴と子どもの食習慣の関連性を検証

今回の研究は、417人の子どもを対象にインターネット調査を行い、テレビの視聴時間や食習慣などを調べました。

テレビの視聴時間に関して、CMを見る子どもと見ない子どもに分けて検証しました。CMを見る子どもは、テレビを録画ではなく視聴する場合、または録画したテレビをCMを飛ばさずに見る場合としました。

 

◆テレビCMの視聴時間と不健康食、不健康飲料が関連している

以下の結果が得られました。

コマーシャルテレビを最も多く見ていた子どもで、番組に組み込まれた宣伝を実際に見ていた子どもでは、テレビ視聴と不健康な食事に最も強い関連があった。

CMを見ていた子どもでは、番組の視聴時間が長いほうが不健康な食事をしているという結果でした。

 

今回の研究は、横断研究という1時点のデータを見ている研究ですので、因果関係を述べることはできません。また、テレビCMの視聴時間と不健康な飲食の関連について、そのメカニズムは不明です。今後、時系列を追って調査が進むことで、少しずつその実態が明らかになるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Television advertising, not viewing, is associated with negative dietary patterns in children.

Pediatr Obes. 2015 Aug 11

[PMID: 26261017]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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