良作性発作性頭位めまい症に有効な治療法は?

良作性発作性頭位めまい症(BPPV)は、平衡を感じる器官の中で、耳石という砂粒のようなものの位置がずれることで起こる病気です。今回の研究は、BPPVに有効な治療法の有効性を比較しました。
◆良作性発作性頭位めまい症(BPPV)とその治療法
エプリー(Epley)法もセモン(Semont)法も、後半規管に入った耳石を元に戻す方法です。
◆エプリー法、セモン法、偽の方法の3群にランダムに振り分け
良作性
それぞれの方法を行い、その後の
◆エプリー法が眼振とめまいにより効果的
初回と2回目の介入後、眼振の解消率が最も高かったのはエプリー法を行った群でした。 介入後1日、1週間後においてもエプリー法を行った群で最も効果が見られ、これらの効果はめまいに対しても同様でした。
筆者らは、「エプリー法は、セモン法や偽の方法よりも、後半規管BPPVの短期治療として、
前に紹介したほかの研究では、セモン法にエプリー法と同等の結果が見られたとされていましたが、ここでは違う結果が出ています。この研究の参加施設のうちいくつかが、エプリー法の応用版であるセモン法は以前に経験がなかったとされていますが、そのことも、効果の差に影響しているかもしれません。
眼振やめまいが出ると、起きているのもつらくなる場合もあります。BPPVに対する治療方法は数種類ありますが、その適応は
執筆者
A multicenter randomized double-blind study: comparison of the Epley, Semont, and sham maneuvers for the treatment of posterior canal benign paroxysmal positional vertigo.
Audiol Neurootol. 2014 Nov 1
[PMID: 25377361]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。