◆急性膵炎を発症した患者の経過を追跡
胆石が原因で発症した急性膵炎の患者30人について、さまざまな検査方法を用いて、急性膵炎発症後6-12ヶ月、3-5年のそれぞれの時点の膵炎の状態を観察しました。
◆膵臓の構造異常が急性膵炎発症から3-5年後まで残っている人は13.3%
以下のことがわかりました。
画像によれば、膵臓の構造異常(膵臓の拡大、仮性のう胞、ウイルスング管の拡張)は、急性膵炎後6-12ヶ月時点では、USで検査すると33.3%の患者に、CTで検査すると56.6%の患者に、急性膵炎後3-5年時点の患者では、USでもCTでも13.3%に見られた。
急性膵炎を発症した後、3から5年後まで膵臓の異常が認められた患者は、全体の13.3%であったという結果でした。
『急性膵炎診療ガイドライン2015』では、「急性膵炎後の慢性膵炎への移行率は3〜15%といわれている」と記載されています。慢性膵炎に発展させないことが、早期の検査と治療の重要な課題のひとつになります。
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※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。