2015.09.12 | ニュース

脳保護療法の効果、脳梗塞発症後72時間以内のエダラボンが有効

ランダム化比較試験により検証
from Cerebrovascular diseases (Basel, Switzerland)
脳保護療法の効果、脳梗塞発症後72時間以内のエダラボンが有効 の写真
(C) Ljupco Smokovski - Fotolia.com

脳保護療法は『脳卒中治療ガイドライン2015』に記載されている治療法で、脳の活性酸素を除去し後遺症を少なくする目的で行われます。今回は、脳保護療法に用いられるエダラボンという薬の効果を検証した2003年の論文を紹介します。

◆エダラボン群とプラセボ群にランダムに分類

今回の研究は、脳梗塞発症後72時間以内の患者を対象として、エダラボン30mgを1日2回14日間投薬する群とプラセボ群にランダムに振り分け、退院時または発症後3ヶ月時点での機能障害に効果があるかを検証しました。

 

◆エダラボンにより機能障害がより改善する

以下のことを報告しました。

エダラボン群で、修正Rankinスケールで評価された機能的アウトカムの有意な改善が観察された(p=0.0382)。

エダラボンの投薬により、機能障害が改善するという結果でした。

著者らは、「エダラボンは、プラセボよりも機能的アウトカムに有意な効果を及ぼすため、急性期虚血脳卒中の治療に潜在的に有効である神経保護的役割を持つ。」と述べています。

 

脳梗塞後の活性酸素は、周囲の細胞に悪い影響を与えることが知られています。この活性酸素を除き、脳を保護する働きを持つエダラボン。『脳卒中治療ガイドライン2015』では、推奨グレードBで、「治療を行うことが勧められる」ものに当たるとされています。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of a novel free radical scavenger, edaravone (MCI-186), on acute brain infarction. Randomized, placebo-controlled, double-blind study at multicenters.

Cerebrovasc Dis. 2003

[PMID: 12715790]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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