脳保護療法の効果、脳梗塞発症後72時間以内のエダラボンが有効
脳保護療法は『脳卒中治療ガイドライン2015』に記載されている治療法で、脳の活性酸素を除去し後遺症を少なくする目的で行われます。今回は、脳保護療法に用いられるエダラボンという薬の効果を検証した2003年の論文を紹介します。
◆エダラボン群とプラセボ群にランダムに分類
今回の研究は、脳梗塞
◆エダラボンにより機能障害がより改善する
以下のことを報告しました。
エダラボン群で、修正Rankinスケールで評価された機能的アウトカムの
有意 な改善が観察された(p=0.0382)。
エダラボンの投薬により、機能障害が改善するという結果でした。
著者らは、「エダラボンは、プラセボよりも機能的アウトカムに有意な効果を及ぼすため、急性期
脳梗塞後の活性酸素は、周囲の細胞に悪い影響を与えることが知られています。この活性酸素を除き、脳を保護する働きを持つエダラボン。『脳卒中治療
執筆者
Effect of a novel free radical scavenger, edaravone (MCI-186), on acute brain infarction. Randomized, placebo-controlled, double-blind study at multicenters.
Cerebrovasc Dis. 2003
[PMID: 12715790]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。