◆14℃から15℃を10日間
研究班は、2型糖尿病がある人8人を対象として、10日間にわたって、14℃から15℃の寒冷刺激を与え、筋肉や脂肪の組織で物質の働きに変化があるかを観察しました。
◆インスリン感受性が43%改善
対象者では、体がインスリンに反応して血糖値を下げる働きを示す、インスリン感受性の検査値が最大43%増加していました。このとき、筋肉の細胞が血液からより多く糖を取り込める状態になる変化が見られました。
2型糖尿病に関わる細胞や分子の働きについて、多くの研究がなされています。寒さに対する反応を解明することで、2型糖尿病のしくみを理解するための新しい発見が加わるかもしれません。
執筆者
参考文献
Short-term cold acclimation improves insulin sensitivity in patients with type 2 diabetes mellitus.
Nat Med. 2015 Jul 6 [Epub ahead of print]
[PMID: 26147760]
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