2015.07.09 | ニュース

更年期女性で血糖値を上げる食事はうつ症状を増加させる?

アメリカで9万人のコホート研究から
from The American journal of clinical nutrition
更年期女性で血糖値を上げる食事はうつ症状を増加させる?の写真
(C) Syda Productions - Fotolia.com

加工食品の消費量はうつ症状のリスク増加と関連するという報告があります。著者らは食後血糖値の上昇度を示すグリセミック・インデックス(GI)に着目し、GI値が高い食事とうつ症状に相関関係がないか、閉経後の女性を対象に調査を行いました。その結果、高GI食とうつ症状発症に相関関係が認められました。

◆9万人を3年間追跡調査

著者らは、以下の調査を行いました。

これは食事のGI値と血糖負荷、他の炭水化物測定値(加糖量、糖全量、グルコース、スクロース、ラクトース、フルクトース、デンプン、炭水化物)とうつに関して、1994年と1998年の間のベースライン(87,618人)および3年のフォローアップ後(69,954人)について調査する、女性健康イニシアチブ観察研究に参加した閉経後の女性を対象にした、前向きコホート研究である。

つまり閉経後女性を対象にした研究参加者約9万人を対象に調査を行いました。

 

◆高GI食はうつ症状発症率が高い

著者らは以下の結果を得ました。

我々は、完全補正したモデルにおいて食事のGIが高いほど、統計的有意なトレンドを持って(P=0.0032)、うつ発症オッズの増加と関連することを見出した (五分割での五番目と一番目のオッズ比は1.22; 95%信頼区間 1.09から1.37)。加糖量が多いほど、うつ発症のオッズ増加と関連があった(五分割での五番目と一番目のオッズ比は1.23; 95%信頼区間 1.07から1.41、P-trendは0.0029)。

つまり閉経後の女性において、高GI食であったり人工的に糖を加えた食品を多く食べていた人は、うつ症状の発症が多い調査結果となりました。

この研究結果は高GI食が、閉経後の女性においてうつ症状のリスク要因になり得ることを示している」と、著者らは述べています。

 

高GI食もそうですが、糖分の多い食事も、うつ症状と関係する結果が得られました。高GI食が脳内の糖分布やホルモンの変動を引き起こし、うつ症状に繋がる可能性が考えられるものの、高GI食の背景にあった生活習慣などのうちに今回の調査では見つかっていない別の要因が関係し、うつ症状を引き起こしていた可能性もありえます。今後より一層の調査が必要でしょう。

執筆者

高田

参考文献

High glycemic index diet as a risk factor for depression: analyses from the Women's Health Initiative.

Am J Clin Nutr. 2015 Jun 24

[PMID: 26109579] http://ajcn.nutrition.org/content/early/2015/06/24/ajcn.114.103846.abstract

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

MEDLEYニュース新着記事